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Mere Jeevan Saathi(2006)#240

2011.04.05
オススメ度 =陳腐 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!

Mere Jeevan Saathi「Mere Jeevan Saathi(我が伴侶)」★★★
メーレー・ジーヴァン・サーティー

製作:スーラージ・プラカーシュ/原案・監督:スニール・ダルシャン/脚本:ロビン・バット/台詞:K・K・スィン/撮影:W・B・ラーオ/作詞:サミール/音楽:ナディーム-シュラワーン/振付:ラージュー・カーン、レーカー・プラカーシュ(「mashooqa」)/背景音楽:サリーム-スレイマン/衣装デザイン:マニーシュ・マルホートラ/美術監督:ビジョン・ダース・グプタ/アクション:アッバース・アリー・モーグル/編集:サンジャイ・サンクラー

出演:アクシャイ・クマール、カリシュマー・カプール、アミーシャー・パテール、アローク・ナート、マーヤー・アラーグ、アーシャー・パテール、アルン・バリー、ラザック・カーン、ガジェンドラ・チョハーン、カマール・カプール、プリトゥヴィー・ズトシー、ジャーニー・カラン、ラーケーシュ・ベディ、アーシーシュ・ヴィダヤールティー、グルシャン・グローヴァル

公開日:2006年2月3日(日本未公開)

STORY
レコード会社を持つナターシャー(カリシュマー)は、自社で売り出したロック・スター、ヴィッキー(アクシャイ)に心酔。その情念は常軌を逸し、彼最愛のアンジェリー(アミーシャー)をも標的にし始め…。

Revie-U *結末に触れています。
カリシュマー・カプールの復帰第2弾。結婚・出産のために引退していたロロの姿が見られるのが嬉しい(ちなみに結婚相手のサンジャイ・カプールは、アニル・カプールの弟でChhupa Rustam(大勇者)」サンジャイ・カプールではない)。

しかしながら、演ずる役柄は歌手のアクシャイ・クマールに偏愛するアブナイ設定。かなり露骨なベッド・シーンやリストカット、果てや婚約者アミーシャー・パテールを刺殺するシーンなどがあって、一児の母である彼女がなぜ本作のオファーを受けたのか疑問に思うところだが、どうやらリリース(封切り)が遅れていたお蔵物だったようだ。

カリーナー・カプールの華々しいデビュー後、低迷した感があったロロであるが、こうしてスクリーンに戻ってみると、ストーリーを我が物とする存在感は健在。

さすがに以前のキャピキャピした雰囲氣はなく、しっとりとした熟女ぶりを見せる。ファンデーションが濃いのが氣になるものの、短いチョーリー姿で激しいダンスも披露(回想シーンでは、やや眉毛が太く、結婚前の彼女そのままのイメージ) 。
彼女の声が響くだけでドーパミンがあふれるインド人も多いことだろう。

ヒーロー(主役)となるヴィッキーはロック・スターながら、いつもの刈り上げヘア。定番のプレイボーイ役でなく、売れない時代からアンジェリーひと筋。このへんは、トゥインクル・カンナーと結婚してから落ち着いたアッキー本人像なのか?? (と、言いつつ、カリシュマーの誘惑に乗って一晩共にしてしまうが…)

一方、アミーシャーと言えば、演技の面では相変わらず。ここで驚かされるのが、彼女の母親役が実の母親アーシャー・パテールということ。弟アシュミット・パテールが2003年に俳優デビューし「Murder」(2004)などにも出演していたが、実は彼女のデビュー作Kaho Naa Pyaar Hai(言って…愛してるって)」(2000)の後半、リティク・ローシャン扮するラージの母親役として姿を見せていた素人然としたご婦人がその人。概ねインド人は出たがりが多いが、その後も数本のマイナー作品に出演。今回は再び母子共演と相成った。いやはや。あとは、親父さんの俳優デビューを待つだけか。

さて、レコード会社を受け継ぎ、ワールドワイドにヴィッキーを売り出そうとするナターシャー。契約のためにNYのオフィスを訪れたヴィッキーが見たものは、部屋いっぱいに彼のパネルを張りつめた偏愛ぶり。これはリシ・カプール N シュリーデヴィー共演「Chandni」(1989)でも見られたインド人の愛情表現。続くDarr(恐怖)」(1993)のシャー・ルク・カーンはストーカーであり、ここでヴィッキーが身震いする訳だ。

ボリウッド映画のキーワードは<妄想>であるが、本作では妄想と現実の描写差をあえて低くしたサプライズ演出。先のナターシャーによるアンジェリー刺殺も寸でで思いとどまったナターシャーの妄想。果ては、買い物中のアンジェリーが爆殺されるなどストーキングされるヴィッキーにも妄想が伝播。

ラストは、ナターシャーの拳銃自害。葬儀の際、それまで被害を受けていたアンジェリーもヴィッキーに対する愛の深さを理解し、彼女の亡き骸にシンドゥールを施すようヴィッキーに促すのが哀しさを誘う。
(ただし、ヒンドゥー観念からそれが許されるのか、疑問だが)。

サポーティングは、怪しげな芸能プロモーター・コンビに、グルシャン・グローヴァルアーシーシュ・ヴィダヤールティ。かなりコミカルな芝居となっていて、なにしろ、彼らが雇うグンダー(ゴロツキ)がラザック・カーン(笑)。
また、ヴィッキーの父親役に家族の四季」K3G(2001)のアローク・ナートが起用されている。

ところで、アッキーとアミーシーャがキスまがいにひとつのソフトクリームを舐め合うシーンや、頬についたバースディーケーキの食べかすをカリシュマーが口を接して下舐めするシーンが不浄に思えてしまうようだと、ボリウッドのセンサー(検閲)脳がだいぶ進行していると思っていい(笑)。

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