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Albela(2001)#226(自動更新分)

2011.03.12
オススメ度 =陳腐 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!
Albela

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Albela(美しき氣まぐれ) 01.07.30 ★★
アルベーラー

製作:ラーメーシュ・タウラーニー、クマール・タウラーニー/監督:ディーパック・サリーン/撮影:マンモーハン・スィン/音楽:ジャティン-ラリット/詞:サミール

出演:ゴーヴィンダ、アイシュワリヤー・ラーイ、ジャッキー・シュロフ、ナムラター・シロードカル、サイード・ジャフリー、レーヌカー・イスラーニー

公開日:2001年4月20日(年間12位/日本未公開)

STORY
ガイドのトニー(ゴーヴィンダ)は、母の墓を探しにゴアの空港へ降り立ったソニア(アイシュ)と運命の出会いをする。彼女は、トニーが水晶占い師に透視してもらった運命の赤いドレスの女に他ならなかった。ガイドを任されたトニーは連日ソニアをバイクで案内して回り、日増しにふたりは親しくなってゆく。だが、彼には隣に住むニーナー(ナムラター)が熱い想いを寄せており、またソニア自身、父親によって恋人と離別させられた傷心の身であった。その恋人とは、意外にもトニーの親友プレーム(ジャッキー)であった…。

Revie-U
本作は、大したストーリーはありません! ただひたすら、全編流れるメインテーマpyaar ka jadoo(愛の魔法)」のメローなインストルメンタルを背景に、しっとりと憂いを帯びたアイシュワリヤー・ラーイの美しさに酔い痴れ、時折始まる陽光満点の南国ミュージカル・ナンバル、それに行き当たりばったりのゴーヴィンダの笑いを堪能するだけ。

それにしてもゴーヴィンダは、Hadh Kar Di Aapne(恋のぶっちぎり)」(2000)でもラーニー・ムカルジーとハーレーでタンデムしながら両手放しで走るシーンがあったけれど、今回もアイシュを抱きかかえてのタンデム・シーンあり。彼女を想うあまり、対抗するバンと衝突しそうになるスタント・シーンもワンカット、吹き替えなし(アングルと奥行きでカバー)。ダンスもピカイチなだけに、バイクも楽々乗りこなしているのは流石。

もっとも、ゴーヴィンダの映画には「Hadh Kar Di Aaapne」のように一人十役なんていうヴィジュアルでも愉しめる荒技もあるが、基本的には彼のキャラクター(シャー・ルク・カーンに負けず劣らずの早口&C調さ)に負うところが大きく、ヒンディー語のヒアリングが出来ないと面白みは半減してしまうだろう。例え日本語字幕が為されても込み入ったギャグは置き換えられてしまうため、日本で浸透するのは夢のまた夢か。

さてさて、アイシュはと言えば、これまたウットリため息が出るほど美しい。冒頭、風に吹かれての登場シーンは、グラビアから抜け出て来たかのよう。「ジーンズ」Jeans(1998=タミル)もそうであったが、ストーリーが多少陳腐でも彼女を見てるだけで3時間は瞬く間に過ぎ去ってしまう。

とは言いつつ、妻をインドの地で失い、インド人を嫌うオーストリア大使の父親に反対され、恋に落ちながらも別れさせられたジャッキー・シュロフと、逆上(のぼ)せたゴーヴィンダを実質二股かけてしまうとは…。

一方、ラストでゴーヴィンダが本当の愛に目覚める(?!)相手役のナムラター・シロードカルは、ミス・インディア1993。短い出演ながら、ミス・ワールド1994のアイシュとミス・コン女優の競演。ジャッキーも、今回はアクションなしで大人の渋さを滲み出すライバル役をさらりと好演。アイシュの父親役サイード・ジャフリーは、サタジット・レイ作品にも出演している俳優だが、ゴーヴィンダと素っとぼけた掛け合いを見せる演技の幅がよい。

1999年の秋にはアイシュのスチルが公開されていたので、撮影は夏頃だろうか。ゴーヴィンダ、ジャッキーの主演作が重なってリリースされた第1週目の成績が97.12%(ボンベイ)だったもののメガヒットには至らず。

Albela

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