Yes Boss(1997)#166
「Yes Boss」イエス・ボス 01.05.25 ★★
製作:ラタン・ジャイン/原案・監督:アズィーズ・ミルザー/脚本・台詞:サンジャイ・チェル/脚本:マンゲーシュ・クルカルニー/撮影:ハルミート・スィン、トーマス・A・ゼーヴィエル/音楽:ジャティン-ラリット/詞:ジャーヴェード・アクタル/美術:ゴォータム・セーン/アクション:アクバル・バクシー/振付:サロージ・カーン、ファラー・カーン、アーメド・カーン/編集:ジャーヴェード・サイード
出演:シャー・ルク・カーン、ジュヒー・チャーウラー、アディティヤ・パンチョリー、カシュミラー・シャー
特別出演:クルブーシャン・カールバンダー
ゲスト出演:グルシャン・グローヴァル、アショーク・サラーフ、ジョニー・リーヴァル、リーマー、ラーケーシュ・ベディ
助演:マハーヴィール・シャー、シーラー・シャルマー、アムリット・パテール、シャシ・キラン、ガンシャーム、アジャイ・ワダーウカル、ジョギンデール、アナント・マハーデヴァン
Filmfare Awards:男性プレイバックシンガー賞(アビジート「main koi aisa geet gaon」)
公開日:1997年7月18日 (年間トップ10ヒット!/1999年:東京国際ファンタスティック映画祭上映)
STORY
広告業界に勤めるラーホール(シャー・ルク)は、女好きのボス、シッダール(アディティヤ)の尻拭いばかり。ところが、偶然知りあったモデルのシーマー(ジュヒー)にシッダールが入れ揚げてしまったから大変! しかもシッダールの妻シーラー(カシュミラー)が嗅ぎ付けたことから、シーマーと偽装新婚旅行をさせられて・・・。果たして、シッダールの毒牙からシーマーを奪回出来るか?!
Revie-U
かの「ラジュー出世する」Raju Bhan Gaya Gentlman(1992)の黄金トリオ、シャー・ルク・カーン&ジュヒー・チャーウラーに監督のアズィーズ・ミルザーがまたも結集!
オープニング・タイトルバックからして画面一杯にふたりの顔が大写しで「ek din rap」のセンチメンタルなミュージカルナンバル・・・と、実は観られるのはここまで!! シャー・ルク&ジュヒーは息の合ったところを見せてくれるのだが、どうにも退屈なのだ。
ストーリー展開もトロく、どんな屈辱的な命令も「イエス・ボス」とこなすシャー・ルクも冴えず、妻がいると判った後でもシッダールの言うがままになってシーラーへ偽装するヒロインが解せない。
さらに、ジャティン-ラリットの音楽も今回は今ひとつ。背景音楽も「ゴッドファーザー愛のテーマ」のパクリあり、なぜか「ボンベイ」Bombay(1995)あり、と散らかり過ぎ。
とにかく、本作を踏み台にしてシャー・ルクたちは製作会社ドリームズ・アンリミテッドを立ち上げ、「Phir Bhi Dil Hai Hindustani(それでも心はインド人)」を第1作としてリリースしたのだのだから、それでも心に何かが起きたのだろう!
*追記 2005,09,20
ジャーヴェード・アクタルが「chaad taare」で作詞賞、シャー・ルクが主演男優賞、ジュヒーが主演女優賞、敵役賞にアディティヤ・パンチョリーが一応、Filmfare Awardsにノミネートされていた。
*追記 2011,01,05
オープニング・タイトルバックにおけるカメラ目線の歌謡シーンは、この時期、サルマーン・カーン主演「Hum Aapke Hain Kaun…!(私はあなたの何?)」(1994)や「Dil To Pagal Hai(心狂おしく)」(1997)などで見られた様式。
>アディティヤ・パンチョリー
サンジャイ・ダット主演「Musafir(旅人)」(2004)からしばらくスクリーンを離れていたが、「Rang De Basanti(浅黄色に染めよ)」(2006)のシッダール主演「Striker」(2010)で復帰。大病でもしたのか、顔つきが全くの別人と思えるほどほっそりとし、これまた存在感も別人と思えるほど上昇。なかなかムードある優男に変身。新作はアビシェーク・バッチャン主演のスリラー「Dum Maro Dum」(2011)。
ちなみに妻は「マイ・ネーム・イズ・ハーン」My Name is Khan(2010)でシャー・ルクの母親を演じていたザリナー・ワハーブ。
初回レビュー通り冴えない展開ながらインドで年間10位ないし13位にランクインしているは、パワハラ上司が絶対的なインドでは本作のシチュエーションがあまり違和感なく受け止められた点が考えられる。
また、作品のレベルに関わらずジュヒーは実に愛らしい。
なお、Rahul(ラーフル)の劇中発音は「ラーホール」、Sidharth(シッダールタ)はthも消音氣味で「シッダール」となっている。
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