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Aap Mujhe Achche Lagne Lage(2002)#095

2010.11.01
オススメ度 =陳腐 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!

Aap Mujhe Achche Lagne LageAap Mujhe Achche Lagne Lage(あなたは私を好きになる) 02.11.06 ★★★
アープ・ムジェー・アッチェー・ラグネー・ラゲー

製作:ローヒト・クマール/監督:ヴィクラム・バット/ストーリー・脚本:ロビン・バット、サンジーヴ・ドゥッガル/台詞:ギニーシュ・ダミジャー/撮影:プラヴィーン・バット/詞:デーヴ・コーフリー、イブラヒム・アシュク/音楽:ラージェーシュ・ローシャン/伴奏音楽:ラージュー・ラーオ/振付:ガネーシュ・アチャルヤー、ガネーシュ・ヘーグデー、ラージュー・カーン/アクション:アッバース・アリー・モーグル/美術:ガッパ・チャクラワルティー/編集:アミット・サクセーナ

出演:リティク・ローシャン、アミーシャー・パテール、キラン・クマール、アローク・ナート、ムケーシュ・ティワリ、ニシガンダー、アリー・アスガル、ヘーマント・パーンデー、シャイク・サミ、マードゥリー・サンジーヴ、ジミー・モーゼス、ジャスビル・タンディ、スチット・ジャダウ、アヴィナーシュ・サヒジワーニ、プリトヴィー・ズッシー、ネーハー・バム、ムスターク・カーン

特別出演:シャーバース・カーン

公開日:2002年4月19日(上半期トップ6ヒット、年間19位/日本未公開)

STORY
ミドルクラスの学生ローヒト(リティク)は、ギャングに襲われた金持ちの娘サプナー(アミーシャー)を助けたことから恋に落ちる。しかし、彼女はアンダーワールドのドン、ドラキア(キラン)の娘だった・・・。

Revie-U *結末に触れています。
待望! リティク・ローシャンアミーシャー・パテールKaho Naa…Pyaar Hai(言って…愛してるって)(2000)コンビの第2弾!!

なんと、リティクの役名がローヒト、アミーシャーがサプナー。ズバリ、「KNPH」で海の藻屑と消えたロヒトの「もうひとつのドリーム!!!」と言えそうなのが心誘う。

音楽は同じくラージェーシュ・ローシャンであるし、オープニング・タイトルバックのデザインも「KNPH」調、またもバイクで走るリティックが車で送られるアミーシャに一目惚れ。その彼女は、またもアンダーワールドのドンの娘。似たようなバイク・クラッシュに、ダンサーを従えてのゴージャスなステージ・シーンあり、と、それとなく「KNPH」を追体験出来る。

もっとも、製作陣はまったく異なり、「KNPH」にあやかろうという魂胆か。

監督は、洋画イタダキを得意とするヴィクラム・バット。だが、早々貶してばかりもいられない。なんと彼は本作を含め、Raaz(神秘)(2002)、「Awara Pagal Deewana(不良とバカと恋煩い)」(2002)と3本を上半期にリリース。それぞれトップ10入りさせる辣腕の持ち主なのである。

しかしながら、本作の演出は耽美過多でアクションがくどく感じられ、本年のリティック主演作ならNa Tum Jaano Na Hum(君も僕も知らずして)」(2002)の方に魅かれてしまう。

が、よほど「KNPH」コンビが持て囃されたのか、ボックスオフィス・チャートでは「NTJNH」より本作の方がワンポイント上位に食い込んでいる。

冒頭、まずサプナの環境が示される。父ドラキアがアンダーワールドのドン、そして兄ラーマンが輪をかけた激怒屋・・・。

ふたりに怯える彼女は癇寸前と、アミーシャーは暴徒に追われるGadar(暴動)(2001)、DV父に翻弄されるKya Yehi Pyaar Hai(これって恋?!)(2002)に続く発作の芝居。

そんな彼女に兄嫁リシャーが「きっといい人が現れるわ」と告げ、サッカーの試合で活躍するローヒトの登場となる。

家族の四季Kabhi Khushi Kabhie Gham…(2001)でもクリケットの試合が日本初お目見えとなったリティクであったが、本作は更にダイナミック! あくどい反則を行う敵チームを打ち破って勝利に導き、サプナを救う予感を満喫させる。

さて、一目惚れした令嬢サプナーがアンダーワールドのドン、ドラキアの娘と知ったローヒトは、尻込みするどころか、ドラキア邸で開かれる「ダンディヤー・ラーズ」のパーティーにバンドマンとして潜り込む。

このパーティー、なんと9日間続く。この長〜いパーティーの間に、ローヒトとサプナーは愛で強く結ばれてゆくのだ(パーティーを抜け出して映画館でラガーンを観賞。「KNPH」及びKuch Kuch Hota Hai風ボディランゲージにはいささか照れる・・・)。

更に、サプナーとの仲を怪しんだラーマンにローヒトがDDLJ(1994)ばりの口八丁手八丁で煙にまくシーンなども用意されていて、シャー・ルク・カーンに勝るとも劣らないリティックの早口も楽しめる。

パーティーの最中、突如、ドラキアがサプナーの婚約を発表!

前日にはギターを弾いていたローヒトが、この時はドラムを担当していて、果たしてドラム・スティックを叩き折ってしまう。これはパーティーで踊る組みになって打ち鳴らすスティック・ダンスに掛けられていて、愛するサプナーと組めない(結婚出来ない)ローヒトの焦燥感の視覚化。

こうして、ローヒトとサプナーの「駆け落ち」となるのだが、逃げ込んだのは駆け込み寺ならぬ大学の男子寮! ここでの一波乱は、ちょい蛇足に思える。

クライマックスは、ラーマンらによるローヒトの抹殺! またしてもロヒトは無残にも殺され、「夢」は潰えるのか?? 遂にサプナーも毒を呷って死を決意・・・。

だが、ここでサプナーの想いに揺り動かされ不屈のローヒトが蘇生! サプナーを花婿側へ連れ去ろうとするラーマンらを阻止!! サルマーン・カーンを完全に凌駕する筋肉及び逆三角形ボディを浮かび上がらせるダークなライティング、血まみれで尚、悶絶する半死のサプナーを片手に抱きながらの怒り爆発!!! と、否が応でもエモーションをかき立てる。

なるほど!! 全体としてはありきたりながら、「NTJNH」より動員したわけはこれだったのか!!!!

サポーティングは、アンダーワールドのドンにしてサプナーの高圧的な父親ドラキアに、G.air(除け者)(1999)のキラン・クマール

サプナーの兄にして、殺しまくりのラーマンに、Farz(義務)(2001)のムケーシュ・ティワリ。例によって、不快指数300%の苛立ちぶり!!

その妻にして、サプナーをいたわり続ける嫁リシャーに、Tumko Na Bohool Paayenge(君を絶対忘れない)」(2002)のニシガンダー

一方、ロヒトの父に本年前半Hum Tumhare Hain Sanam(私は君の愛しい人)(2002)はじめ出まくりのアローク・ナート。自宅の配線をイジっては、煙だらけにしてしまうのが可笑しい。

その他、キャンパス・シーンに「Raaz」アリー・アスガルMann(想い)(1999)のムスターク・カーンなどなど。そして、「KNPH」ヒゲおばさんもしっかり登場!!!

音楽は「NTJNH」と共に叔父のラージェーシュ・ローシャンが担当(リティク獲得の条件??)。

爽やかさが売りだった「KNPH」とは異なりマイナーな曲調が目立つが、惨殺されたローヒトの意識を呼び起こすクライマックス・ナンバルmeri jaan(愛しき人よ)など心に染み入る(プレイバックは、もちろんアルカー・ヤーグニク!)。

また、 哀愁漂うタイトルソングaap mujhe achche lagne lageもなかなか。

ところで、リティクのダンス・テクニックはますます磨かれ、まるで全身ゴム人形のよう。

アミーシャーもリティク相手に遜色がなく、リティクの父ラーケーシュ・ローシャンに口説かれて(たまたま)映画界入りしたわけだが、やはり「インドの映画女優」として天性のものを持っていたのだろう、と感心してしまう。

リティク及びアミーシャー・ファンは、やはり押さえておくべき1本であろう。

*追記 2006.09.09

本作のタイトルは「Jeene Ki Rooh」(1969)より、トゥシャール・カプールの父親ジーテンドラカジョールの母親タヌージャーの逢引ナンバーaap mujhe achche lagne lage(詞:アナン・バクシー/曲:ラクシュミーカーント・ピャーレーラール/歌:ラター・マンゲーシュカル)からフィーチャル。

*追記 2010,11,01

本作公開の年にヴィクラム・バットの監督作が3本も立て続けに公開されたのは、1999年に撮影された本作などが<待機>していたため。

アミーシャーは本作の撮影中、ヴィクラムとリンクするようになるが、金銭的なもつれからトラブルとなり、5年後にブレイク・アップ。
2008年に心機一転すべく、「Thoda Pyaar Thoda Magic(少しの愛と少しマジック)」(2008)以降、<Ameesha>とスペルを変更。

一方、リティクの方は本年、週ごとのランキングで全米トップ10入りを果たしたKites」カイト(2010)のラスト・シークエンスが本作のクライマックスを連想させる作りとなっているのが興味深い。

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