インド雑貨(9)オートリキシャのおもちゃ/パインズクラブ
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オートリキシャのおもちゃ
ラクダ隊商パインズクラブ 1200円(税別・送料別)
インドの話題が情報に乗るにつれ「ボリウッド」というフレーズの認知度も少しづつ向上して来ているが、「=インド映画」との意味合いでどこかひとり歩きしているのが、ちょっと困り物。
「ボリウッド」は、ムンバイー(ボンベイ)を中心に作られるヒンディー映画の別名でインド映画界のトップに位置する映画産業。しかし、これがひと筋縄では行かなくて、ヒンディー映画ならすべて(物語上の設定が特になくても)ムンバイーで撮影しているかというとそうとは限らないからだ。
映画製作者のバックグラウンドがテルグ映画界だったり、予算を縮小するためアーンドラ・プラデーシュ州ハイデラバードのラモジ・フィルムシティを使って撮影していたりする。
その微妙なところを区別(感知)するポイントとなるのが、市街地ロケに移り込むオートリキシャーのボディカラーだ。ムンバイー・ロケではたいてい黒のボディ、デリー・ロケでよく見かけるのがCNG(圧縮天然ガス)仕様のグリーン・ボディ、観光地仕様のラージャスターンではデコトラばりに煌びやかにドレスアップされている。
そして、劇中ヒンディーを話すヒンディー映画なのに画面に登場するボディが黄色であったら南インド、「3 Deewarein(3つの壁)」(2003)のようにハイデラバード・ロケによるもの。
リキシャー/リクシャーの語源は周知の通り日本の「力車」。カルカッタ(現コルカタ)を舞台にした「シティ・オブ・ジョイ」(1992=米)でのオーム・プリー演ずるリキシャワーラー(力車夫)が引いていたのは日本と同じ人力式。これが自転車式の「サイクル・リキシャー」、三輪スクーターの「オート・リキシャー」という風に進化(このオート・リキシャーは単に「オート」と呼ばれる)。
バンコックで見かけるトゥクトゥクは排気量も大きく暴走しまくっているが、インドのオートは非力で上り坂など息も絶え絶えなところはご愛敬。地方色豊かなオートリキシャーをおもちゃベースで再現してコレクションするのも楽しいはず。
オートリキシャのあれこれ(パインズクラブ)