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ふんばれ日本!(17)

2011.10.02

先週末のナマステ・インディア出店後、26日に30号を全国へ発送。そして27日よりJ-one2号取材のため福島入り。
28日に、正式オープン前の市民放射能測定所にナマステ・インディアでの売り上げ募金+追加の合計21,750円をお届けしました。

今回の移動中、空間線量(使用機種Radex RD 1503。β+γ合算)は宇都宮IC付近で0.15μSv/h(マイクロ・シーベルト毎時)と3.11以前の2倍程度で、ほぼ神奈川県相模原市あたりと同じだったものの、東北道を北上するにつれ数値が上がり続ける。颱風で「除染」されたかと思ったが、逆に数値が上がってしまっている(颱風に合わせてベントしているとの噂もある)。

以下がその数値(走行中の車内。単位はμSv/h)
*黒磯PA5km手前 0.30
*黒磯PA内 0.21~0.27
*白河IC3km手前 0.40
*白河中央IC 0.43
*阿武隈PA 0.28
*郡山市境 0.40
*郡山南IC 0.56
*本宮IC 0.42
*安達太良SA 0.31(車外0.50/SA内0.13)
*二本松IC 0.69
*福島市境 0.44
*松川PA 0.39
*福島西IC 周辺0.50(車外)

福島市内では飯坂町平野で0.70(以下、車外。歩行中の計測)。
本町で0.99、曽根田で0.78を計測したが、これはビル解体・側溝工事によりフォールアウトした放射性核種が再拡散した模様。これら工事に携わる人の9割はマスクをしていないし、カブに乗って郵便配達をしている若い女性職員もマスクなし、というのが大いに氣になる。

さて、28日・29日と相馬市、南相馬市で取材。初めて「計画的避難地域」に指定された飯舘(いいたて)村を通過。村に差し掛かる手前の峠道でiPodからWhat’s Your Raashee?(君の星座は何?)」(2009)のメロー・ナンバルpyaari pyaari(愛らしき人)」が流れる。プリヤンカー演じる見合い相手の女医のスクーターに乗って、ナヴィ・ムンバイーからヒル・ステーション(避暑地)近くの農村へメディカル・キャンプに出向くも、インドの現状から離れず医療を続けると言われるスケッチが飯舘村に残りたいという人々の思いに重なる。
その飯舘村、「もりの駅 まごころ」で3.38。24時間で81.12、年間で29.6ミリ・シーベルトになる。

一方、海沿いの相馬市は0.23と、千葉県のJR柏駅付近より低い。
福島県と言っても県内で線量はバラバラ。警戒区域に隣接する双葉郡川内村は場所によっては低く、封鎖された林道入口でも車外で0.20。ただ、カフェの店主は3.11の地震で裏の土砂が店内に雪崩込んだ事もあって県外に避難していた。
隣のいわき市内も低く、車内で0.15、車外でも0.20ほどと神奈川県と大差ない。窓を開けてじゅうぶん走れる。

計測に用いたガイガーカウンターは、ウクライナ製のRADEX RD1503。5月頃は8万円台で数ヶ月待ちだったが、現在はAmazonでも2万円台に落ちつき、即納。本格的なサーベイメーター(国産アロカ製)と計り比べると、ケタ違いに低く表示されるため、本機で高いの低いのと一喜一憂していられないが、これからの時代、やはり一人一台は所有しておきたいものだ(予算に余裕があれば、上位機種RD1706がオススメ)。

J-one 創刊号

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