ひんでぃーこれくしょん<Y
オススメ度 =陳腐 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!

   
アッチャー・ソングス
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スニディー・チョハーン
マハーラクシュミー
yaadein yaad aati hai
ハリハラン
jub dil miley
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スニディー・チョハーン
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ソーヌー・ニガム
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kuch saal pehle
ハリハラン
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スネハー・パント
KK
chanda taare
スクヴィンダール・シン
カヴィタ・クリシュナムールティー
alaap
スニディー・チョハーン
eli re eli
カヴィタ・クリシュナムールティー
スクヴィンダール・シン
ヘーマ・サルデーサーイー
thema of Yaadein
インストルメンタル

Yaadein(思い出)/2001 ★★ 01.09.13
製作・脚本・監督・編集:スバーシュ・ガイー/撮影:カビール・ラール/音楽:アヌー・マリク/詞:アナン・バクシー/美術:シャルミスタ・ローイ
出演:ジャッキー・シュロフ、リティック・ローシャン、カリーナ・カプール、アムリーシュ・プリー、ラーティー・アグニホートリー、スプリヤー・カールニック、アナン・デーサーイー、キラン・ラトード、アウニ・ヴァーサ、ヒマーニ・ラーワート
公開日:7月27日


STORY
長いロンドン暮らしからインドへ戻ったラージ・シン・プリ(ジャッキー)は、亡き妻シャールン(ラーティ)の遺言もあり、三姉妹、長女アヴァンティカ(アウニ)、次女サニア(ヒマーニ)、三女イーシャ(カリーナ)の縁組みに奔走する。しかし、一家の親友にして幼なじみのロイト・マルホートラ(リティック)とイーシャが恋に落ちてしまい、すでに縁談を他に取り決めていたラージとマルホートラ家の仲もこじれてしまう。ロイトは渋々、モニーシュカ(キラン)と婚約するが、イーシャを諦めきれず、ふたりは駆け落ちして・・・!

Revie-U

新人発掘で定評のある監督スバーシュ・ガイーがデビューしたてのリティック・ローシャンカリーナ・カプールをフィーチャー。アナウンス当初から話題となり、リリース直前までダブル・メガヒットしていたLagaanラガーン(2001)とGadar(暴動)(2001)を駆逐してあらゆる記録を塗り替えるだろう、と期待されていた。
そのために、過去最大と言われる拡大公開で国内・海外同時にリリースされたが、なんとこれが大きくコケてしまった! 2週目から客足はガクンと落ち、4週目はほぼガラ空きという悲惨な状態。
公開直後にひろまった噂は「主役はリティックとカリーナでなく、ジャッキーの映画」というものであり、観客が待ち望んでいた内容と大きく異なっていた点が見事コケた理由。それに加えて、構成、演出がなっておらず、これでは高い鑑賞眼を持つインドの観客から反発を食らうのは無理もない。

映画は、インドにて寺院から戻ったジャッキー・シュロフの回想で始まる。妻はロンドンで犯罪に巻き込まれ死んでしまうのだが、これが二重の回想として語られるため、まず混乱してしまう。また時間軸が不明のまま、ロンドン、インド、マレーシアとロケ地が飛びまくるので、余計に訳がわからなくなる。
前作Taal(リズム)(1999)から編集もスバーシュ自身が行っているが、今回は成功しているとは言い難い。毎度お馴染みの監督登場シーンでもリティック&カリーナのショットに「つながって」いないのだ。その上、台詞まで吐いてしまうが、とても俳優としてスタートしたとは思えない上がりになっている。
度々登場するタイアップ・スポンサーの商品紹介も興醒めだ。「Taal」でもシツコイくらいに某炭酸飲料が登場したが、今回も更に輪を掛けた状態。もっとも、タイアップにウンザリした鈴木清順「東京流れ者」(1966=日活)で見せたような確信犯的露骨さがあれば、まだ救いなのだが・・・。

エピソードが細切れになっているのも難点だ。亡き妻の遺言というだけでなく、ヒンドゥーの義務として、ジャッキーは娘たちの縁談に奔走する。長女、次女は気がついたら式が終わっていた、というくらい簡素に描かれていて、三姉妹にする意味があったのか? と思うほど。
三女カリーナはマレーシアの女子ロードレースに参加するが、これをwebサイトを持つリティックがDVカメラで中継する。ロケの規模からすると、かなりのウエイトがあっていいはずだが、ここでもあっさりとレースの勝敗が描かれて終わり。
翌日、島の遊覧へ行ったカリーナたちはワニ(!)に襲われ、彼女だけが取り残されてしまう!! ただちにリティックがモーター付きのゴムボートで駆けつけ、木の上に逃げ延びて気を失ったカリーナを発見。ボートも燃料切れで、KNPH(2000)よろしく「また無人島!?」と思うが、今度はリティックが泳いで(!!!)本島へ。病院に担ぎ込まれ深刻な展開になると思いきや、翌日には退院してしまう・・・。
このように、どのエピソードもあれよあれよと言う間に片付けられ、味わう暇がないのだ。また、ワニのシーンも明らかに別撮りとわかり、同フレームに収まっているショットもデジタル処理の粗さが目立つ。いづれにしろ、編集がお粗末過ぎ。

二人の姉妹役のアウニ・ヴァーサヒマーニ・ラーワート、フィアンセ役のキラン・ラトードら若手女優たちがパッとしないばかりか、リティック、カリーナ自体も活かしきれていない。
特にリティックの描写では、「ふたりの男とひとりの女」(2000=米)の劇場看板とジム・キャリー風顔面芸を延々見せられては、リティックのファンも引いてしまったことだろう。
Pardes(他国)(1998)、「Taal」と全編に噛んでいたアムリーシュ・プリーは、今回、金髪という手の込んだメイクながら終盤まで大した役割はなくお飾り同然でパーティーかプージャのみ。

反面、久しぶりにスバーシュ作品へ復帰したジャッキーは、三人姉妹を持つ初老の片親をしんみりと好演している。が、映画としては破綻しているので、これが「ジャッキーの映画」と揶揄される所以である。
「Taal」では刈り上げショート・カットも手伝って冷血な母親役に見えたスプリヤー・カールニクも一変。髪の毛も伸びたこともあって今回は愛らしいキャラクターで、結果としてリティックに理解を示しアムリーシュに対抗する母親を演じる。

撮影のカビール・ラールはよい仕事をしていて、特にマレーシアの夕景を美しくとらえている。
度肝を抜くのは、マルホートラ家の屋敷で、ほとんど古城のような大きさ。その上、室内も豪華ホテルのロビー以上に広い! ミドルクラスのサラリーマンだったはずのジャッキーが住む沙漠の中の広大なファームハウスもあきれるくらいに見事。
アヌー・マリクによるメインテーマ「yaadein(思い出)は耳に残る心地よさがあるものの、他のナンバーがどれも印象薄く残念。

スバーシュはヒットメーカーとして名の知れた監督であるが、演出力には毎回疑問が残る。ミュージカル・シーンで踊るリティックをデジタルで数百人に増幅してしまうなどやり過ぎも目立ち、今回はとにかくハズレであった。大コケしたのは、スクリーンレビューの中傷によるもの、とスバーシュは発言しているが、すべては演出の失敗と断定できる。
本作はリティックのデビュー第4弾、カリーナの第3弾となるが、キャンペーンに散々引っ張り回され、不本意に作品を褒めなければならず、いい加減ウンザリしたというリティック&カリーナ。早くも「思い出」の彼方に消えることだろう。

 
 
 

 

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