ひんでぃーこれくしょん<T>
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ウディット・ナラヤン
アルカー・ヤーグニク
tujh se bichad ke
ウディット・ナラヤン
tera mera saath rahen
ウディット・ナラヤン
アルカー・ヤーグニク


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Tera Mera Saath Rahen(おまえと俺は一蓮托生)
テーラー・メーラー・サーテ・ラヘン /2002  02.08.28 ★★★★

製作:N・R・パチシア/ストーリー・脚本・監督/マヘーシュ・マンジルカル/台詞:ディーパック・クルカルニー/撮影:ヴィジャイ・アローラ/詞:サミール/音楽:アナン・ラージ・アナン/背景音楽:ミリンド・サーガル/アクション:ジャイ・シン/振付:ニメーシュ・バット/美術:R・ヴェルマン/編集:V・N・マイェーカル
出演:アジェイ・デーヴガン、ソーナーリー・ベンドレー、ナムラター・シロードカル、シワジー・サータム、リーマ、プレーム・チョープラ、ドゥシュヤーント・ワーグ

公開日:11月16日

STORY
働き者のラージ(アジェイ)は、上司からの覚えもいい。元上司のカンナー(プレーム)から姪のマードゥリー(ソーナーリー)との見合いを勧められる。しかし、彼には脳性小児麻痺の弟ラホール(ドゥシュヤーント)がいて・・・。

Revie-U

仕事もせずにムダ話ばかりしているオヤヂ連中の尻拭いに残業を命じられるラージ。しかし、彼には残業できない理由があった。家には、脳性小児麻痺の弟ラホールが待っているのである。

厳しい「現実」だ。およそボリウッド・メジャー作品らしからぬ題材を好んで選ぶのは、Vaastav(現実)(1999)のマヘーシュ・マンジルカル。彼らしくもあり、それでいて意外な気もする。

障害者の弟と二人暮らしの主人公ラージを演じるのは、見事に演技派に脱皮して久しいアジェイ・デーヴガン
ローアー・ミドル・クラス向け集合住宅の隣人が、マンジールカル組とも言えるシワジー・サータムリーマー・ラグー演じるグプタ夫妻。特にリーマが、レディス・クラスに通ってる設定で気取ったマダム英語を話すのが可笑しい。
娘のスマン(ナムラター・シロードカル)はラージにホの字で、朝食を届けては結婚を迫る。ついついアジェイも鼻の下を伸ばして妄想ミュージカル・ナンバー「haqh jata de」となる。どこかで観たような海辺の古城は、KKHH(1998)と同じスコットランド・ロケだ。

ある日、ラージを訪ねたカンナーが姪の縁談を持ってくる。大富豪ではないが、それなりにいい暮らしをするアッパー・ミドルのカンナーが、いくら人柄がよいとは言え、長屋暮らしのラージを婿にしようというのも変な話だが、これには訳があった(ここでは、その訳は知らされない。大した理由ではないが)。
気が乗らないラージだが、一応カンナーの家を訪ねる。伯父のカンナー役がプレーム・チョープラだし、どんな娘が出て来るかと思えば、紹介されたのがソーナーリー・ベンドレー扮するマードゥリー。これには、アジェイでなくとも鼻の下を伸ばして立ち尽くしてしまうことだろう!
そんなマードゥリーだが、実は一度婚約したものの話が流れてデッリーから帰って来た、いわば「出戻り」。そのことが彼女の口から伝えられ、まずは友達から始めましょう、ということになる(ふたりが結婚すると、ラージの苗字がディークシトなので、マードゥリー・ディクシトとなる!)。
当初、マードゥリー役は、スシュミター・セーンにオファーされていたというが、役柄からして彼女のゴージャスさが邪魔になったのではないか。ミス・ユニヴァースからミス・ボンベイに「格下げ」となった分、ソーナーリーの持つしっとりさが生きたようだ(ミス・インディアのナムラターは、汚れ役だが)。

ラホールを演じるのは、これがデビューの子役ドゥシュヤーント・ワーグ。肥えた日本の子供より遥かに肥満児が多い今どきのボリウッドの子役にあって、ドゥシュヤーントは手足が棒のように細く、もうほとんど完璧に本当の脳性麻痺に見える(もちろん、芝居だが)。
しかし、差別意識が一味も二味も違うインドだけに、ラホールは集合住宅の住人みんなから暖かく愛されている。独立記念日にHSSH(みんな一緒に)(1999)よろしく開かれる隠し芸大会では、なんと「俺たちのリティック・ローシャン」として、ステージでkaho naa...pyaar haiを踊ってしまう!
それだけに留まらず、グプタに贈ってもらったジャンボジェットのオモチャをフィーチャーして、住人みんなで飛行機ゴッコをするミュージカル・ナンバー「jumbo jet」も。アジェイ、ナムラターはじめシワジーやリーマも混じって「ジャンボジェット、ズィイイイ〜ン」と中庭で踊るのだから痛快だ。
そして、ミセス・グプタなど、ラホールが施設に入れられると聞くと、「うちの養子にしよう」と言い出すほど。

マードゥリーとの恋愛が発展してゆくにつれ、ラージに重くのし掛かって来るのが、ラホールの存在だ。昼間の世話に使用人のシャンカルを雇っているとはいえ、こんなことでは永久に結婚も出来ない。そんな気持ちとは裏腹に、マードゥリーがふと「施設に入れたら」と口を滑らしたため、ラージは彼女と仲違いしてしまう。
しかし、ラージはマードゥリーへの想いが募り、意を決してラホールを施設へと入れる。これで自由になれる、これで結婚できる、これで幸福になれる、と思ったラージだが、ラホールがいなくなってみれば心にポッカリ穴が開いてしまっていることに気付くのだった。

脚本・監督のマヘーシュは、コワモテの顔に似合わず、ローアー・ミドル・クラスを見据えたヒューマンな作品を怒濤の勢いでリリースしているが、本作は2週間後にリリースされた、スポ根物「Ehsaas(感覚)(2001)と同じく共依存の関係をテーマにしている。
マヘーシュの脚本術は、起承転結のしっかりしたオーソドックスな作りで、ラホールが掛け替えのない存在だと悟ったラージは彼を施設から連れ戻し、ラージとマードゥリーの橋渡しもラホールの見せ場として用意された「お約束」のハッピー・エンディングとなる。
批評家好みの暗いエンディングだった「Vaastav」と比べると、幾分違った印象を受けるが、マヘーシュにとっては溜め込んだテーマを企画が通る形でどんどん発表してゆきたいという思いなのだろう。

興味深いことに、ボリウッドのレビューでは、ラホールのキャラクターやドゥシュヤーント・ワーグの演技についてほとんど触れられていない。黙殺しているのではなく、むしろ「障害者」という者をあえて意識して区別していないのだろう。
もちろん、劇中には、ラホールのことを病院の看護夫や警官が平然と「パガル」と言って、ラージの怒りを買っていたりもするし、施設は世間と隔離された生き地獄というようなイメージもある。
しかし、どこかの国のように「障害者」をカッコで括って、彼らが風ゾク店へ行くことも本当は否定してしまいたい「臭い物にはフタ」式の風潮より、風通しがよくていいではないか(ちなみに、その昔、ビューティ・ペアを売り出した全日本女子プロレスでは、巡業の目玉でもあった小人プロレスをTVでオン・エアさせようと試みたが、どの局もOKしなかった。小人レスラーたちは「なぜオレたちだけTVに出ちゃいけないんだ!」と嘆いていたという)。

ところで、タイトルの「Tera Mera Saath Rahen」だが、ラージとラホールの関係だけでなく、苦楽を分け合い、気の置けない長屋の暮らしそのものを表している。
隣のグプタ家はグプタ家で、「親父はガンコでダサイ」と息子からもからかわれ、酔ったグプタを慰めるのがラージの務めとなっているし、ラージにフラれたスマンはどこかの男と駆け落ちしてしまうが、捨てられて戻って来た上に妊娠までしている。
また、同じフロアには一人暮らしの老人がいて、普段は若者連中にからかわれてもいるが、彼が疲労で倒れてしまうと、その若者たちを含めた住人全員が集まって回復を気遣うのだ。

この、もうひとつの主人公とも呼べる集合住宅はセットはセットなのだが、なんと本作のために建てられたオープンセット! コの字型2階建て(日本の建築なら3階に相当する高さ)に広々とした中庭もあり、ちょっとした学校くらいデカイ。しかも向かいの建物や商店街までしっかり作り込んでいる。
さすがに本作だけの予算では無理ということで、美術の大御所R・ヴェルマンがスタジオに掛け合い、その後も使用できるようなオープン・セットとして本格式に建てられた(400人夫で35日かけて作られたとか)。さっそくTumko Na Bhool Paayenge(2002)でも時計台が付け加えられ、クライマックスの銃撃戦で存分に使用されていた。
しかし、明らかに「廃校」っぽかった「TNBP」に比べ、向かいの住宅や通りまでエキストラを配して生活感をあふれさせた本作は、ほとんどセットとは思えない出来になっている。

 
 
 

 

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