ひんでぃーこれくしょん<R>
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Raja Babu(ラージャー坊ちゃん)/1994 01.12.30 ★★★
製作:ナンドゥー・G・トラーニー/監督:デーヴィッド・ダワン/脚本:K・バグヤーラージ/台詞:アニーズ・バーズミー/詞:サミール/音楽:アナン-ミリン/撮影:ラージャン・キナギ/美術:R・ヴェルマン/振付:B・H・タルン・クマール/背景音楽:アマル・ハルディプル/編集:A・ムトゥ
出演:ゴーヴィンダ、カリシュマ・カプール、シャクティ・カプール、アルナー・イラーニー、グルシャン・グローバー、プレーム・チョープラ、カーダル・カーン、ディナ・パタク
公開日:1月21日(年間トップ4ヒット!)
FILM FARE AWARD ベスト・コメディアン賞:シャクティ・カプール

STORY
大旦那キショール(カーダル)の息子ラージャー(ゴーヴィンダ)は、大の映画好き。写真屋で美少女マドゥー(カリシュマ)のパネルを見て一目惚れ。紆余曲折の末、縁談がまとまるが、大学出と思っていたラジャーが文盲と知ったマドゥーは腹を立て、大旦那と奥方ジャンティ(アルナー)と大喧嘩してしまい・・・。

Revie-U
 *結末に触れています。
ゴーヴィンダ扮するラージャーは、村の地主のボンクラ息子。シャクティ・カプール演じる使用人ナンドゥーをお供に、花を飾り立てたバイク(紅いエンフィールド)でトロトロ出かけてはギャンブルに興じたり、アミター・バッチャン主演の映画を観て盛り上がる。
その上、写真好きで屋敷には弁護士姿のラージャー、医者姿のラージャー、警官姿のラージャー、政治家姿のラージャーが額入りで飾られ、マドロスさんの格好をして写真館でコスプレ写真を撮らせたりする。
この写真館でマドゥーの写真を一目見て惚れてしまったラージャーは、ナンドゥーの入れ智慧で新聞に彼女の写真入り投書を載せてしまう。すると怒ったマドゥーが乗り込んで来るのだが、これがなんと馬車仕立て!
ここで悪漢どもと馬車絡みのアクション、父の怒りを買ったラージャーが牛舎係に身を落として・・・おや、どこかで観たような・・・そう、これはラジニーカーント主演「ムトゥ 踊るマハラジャ」Muthu(1995=タミル語
)ではないか!!!

明るい農村的田園風景に繰り広げられる、芝居好きの地主の若旦那と使用人の相棒、馬車のチェイス、主人公が追放され、悪巧みする親戚の敵役が財産を乗っ取ろうとしてラストで許されるなどなど「ムトゥ」でも似通ったシーンがあった。
本作の監督は臆面もなくヒット作をゴーヴィンダ主演でパクってしまうデーヴィッド・ダワンであるからして、本作が「ムトゥ」のイタダキと早合点してしまいそうだが、製作年度からすると本家はこちらと言うことになる(もっともマサーラーの定番プロットなのであろうが)。

ただし、主人公の設定からヒンディー語圏とタミル語圏の違いが見て取れて興味深い。
ボリウッド映画では、「実は親子(兄弟)だった」、「実は双子だった」、「実は生まれ変わりだった」という話はゴロゴロあるが、「ムトゥ」のように「使用人だったけど、実は地主だった」という設定は、記憶にない(中にはあるのだろうが)。
ところが、ラジニーカーントの映画では「アルナーチャラム 踊るスーパースター」Arunachalam(1997=タミル)でもそうだったように、観客が感情移入するにあたって、等身大の主人公が「実は富豪だった」ということで富豪願望が満たされるような気質がタミル人にはあるように思える(「アルナーチャラム」では、富豪の長男だと思っていたら実は違っていたけれど、本当はもっと大富豪の息子だった、という2段構えになっている!!)。
当然、富豪願望はヒンディー語圏の人々にも見られるが、ボリウッド映画ではもっとストレートで、主人公は初めから富豪として登場してしまうし、「主人公は富豪であって当たり前」というくらい豪勢な生活をしている主人公がほとんどだ。このへんの文化人類学的相違は、まだまだ見識が少ないので課題であるが・・・。

さて、主演のゴーヴィンダである。現在よりもややスリムで二枚目スターとしての面影(?)を残している。ダンスの上手さも向上中というところか。振付にもブレイク・ダンスが取り入れられるようになって間もない頃だろうだけに、ダンサーたちの動きも対応し切れていない。
ヒロインは、デビュー5年目のカリシュマ・カプール。まだ眉毛も濃く、演技も硬い。しかしながら、マドゥーというキャラクターは、はっきりした自己を持っており、経済開放以後の新しいヒロイン(女性)像とも言えるだろう。

サポーティングは、ラージャーの父親キショールに、キング・オブ・コメディの異名を持つ
カーダル・カーン。例の野太い声で、地主の大旦那ながら息子中心にきりもりされることを嘆いてみせるのが可笑しい。
日本人の目からするとマザコン母に見えるラージャーの母親ジャンティ役にアルーナー・イラーニー。そして、ナンドゥー役のシャクティ・カプールは、おかっぱヅラにチョビ髭メイクでFILM FARE AWARD ベスト・コメディアン賞を受賞。
敵役には、ラージューの父方伯父ラカン役にプレーム・チョープラ、その腹黒い兄弟にグルシャン・グローバーが扮している。

デーヴィッド・ダワンの演出は、最近のJodi No.1(相棒No.1)(2001)などに比べるとオフビートなテイスト。クライマックスには、掟破りのアクションも用意してある。
なおラストで、敵役の伯父たちが潰されそうになるのをキショールが止めるのは、Asoka(アショーカ)(2001)のページでも触れた理由による。

 
 
 

 

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