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PYAAR ISHQ AUR MOHABBAT(恋、ロマンス、そして愛)★★
/2001 01.10.15
ピャール・イシュクー・オール・ムハバット
製作:ソーナム・ラーイ/脚本・監督:ラジーウ・ラーイ/音楽:ヴィジュー・シャー/詞:アナン・バクシー
出演:スニール・シェッティー、アルジュン・ラームパール、アフターブ・シヴダサーニ、キルティ・レッディー、モニカ・ベディ、イーシャ・コーピッカル、ダリープ・タヒル、アンジャン・シュリワスターワ
公開:8月3日
8th SCREEN VIDEOCON AWARDS:新人賞(アルジュン・ラーンパール)
STORY
富豪のヤーシュ(スニール)はスカラシップ授賞式で会ったイーシャ(キルティ)に一目惚れ。ところが、彼が結婚を望んだため、彼女に嫌われてしまう。そんな失意のヤーシュが目に留めたのが、結婚妨害屋(?)のゴーラーウ(アルジュン)。彼を大金で雇って、スコットランドへ留学したイーシャを翻弄させ、心が傷ついたところを口説こうという作戦。果たして、そんな恋愛工作が巧く行くのか?!
Revie-U *結末にふれています。
人気絶頂のモデル、アルジュン・ラームパールのデビュー作。
最近のインドも濃い顔は不人気なのか、アルジュンはいわゆるインド・アーリア顔でなく、どちらかと言うと岩城滉一や阿部寛を思わせる精悍な二枚目。デビュー前からアルジュン獲得の争奪戦が繰り広げられ、新人としては破格の1250万ルピー(3500万円)のギャラを手にした。
だが、登場シーンはなんとステッキを手に持ち、白ずくめのソフト&ジャケット姿で背中を向けてステップを踏むというチャップリンまがい。婚約パーティーに乱入し、花嫁に愛を囁き花婿を怒らせて結婚をぶち壊すという、花嫁の恋人に雇われたモデル兼アクターなのだが、まわりの連中はというとただただ突っ立ったまま! つたない演出もあって、見ている方が恥ずかしくなるほど。同じシュチュエーションならば、「MMBSB」(2001)におけるアルシャード・ワールシーの普段着ダンスの方が数段格好よかった。せっかくのデビュー・シーンがこれでは汚点となるだろう(やはりリティック・ローシャンは別格のデビューだったと再認識してしまう)。ただ、アルジュンは台詞まわしも悪くないだけに今後に期待したい。
さて、ヒロインのキルティ・レッディーはと言うと、タミル映画「Devataii」(1999)でデビューし、これが3作目の出演作。容姿端麗、スタイル抜群ながら無愛想でまったく踊れず。スニールとのミュージカル・シーンでは夢に見た憧れの女性という設定からマネキンのように固まったまま(それでもまばたきが目障り)、その他、どこで踊ってるか判らないほどの引きの画など、苦労のあとが伺われる。踊れない男優にヒロインが踊りながらまとわりつく振付ならしばしばあるが、その逆というのは初めて。とても医学生には見えないのもマイナスだ。
スニール・シェッティーは「Dhadkan(ドキドキさせて)」(2000)に引き続き未練たらしい男を演じるが、小娘のために1億ルピー(本作の製作費と同等?!)も出すなど大袈裟過ぎで、今回は少しも感情移入が出来ない。
若手では先輩格のアフターブ・シヴダサーニも、スコットランドへ留学したイーシャを世話するタージ役で、完全にアルジュンを立てる三枚目に甘んじている。
タージの父親は、毎度お馴染みのダリープ・タヒル。このインデール・バードワージというキャラクターも「インドに生まれ、インドに死す、それが本望!」と豪語する一方、まったくの英国貴族的ライフ・スタイル。なにしろ、留学に来たイーシャをバグパイプの楽隊で出迎えるのだ。
イーシャが教わる大学教授の娘ルービー(イーシャ・コーピッカル)は、「KKHH」(1998)のカージョルそのままの芝居と、これはパロディなのか、コメディなのか、正統派ロマンスなのか、なんとも判然せず、大いに戸惑ってしまう。
脚本も、イーシャはゴーラーウにすぐメロメロになるし、ゴーラーウは彼女の心をつかむため捨て身の接触事故を起こすものの活かされないエピソードに終わるなどいただけない。「Mohra(先兵)」(1994)、「Gupt(秘密)」(1997)とヒット作・秀作があるものの、今回のラジーウ・ラーイはまったく冴えるとことなく、台詞のないキャストは眺めてるか、突っ立てるだけというお粗末さ。
ラストは結局ゴーラーウがイーシャを忘れられなくなってしまい、彼女と結ばれるというお決まりパターンながら、ヤーシュにはルービーが、タージにはゴーラーウの捨てられた彼女マーヤがくっついてめでたしめでたし、というエンディングには呆れる他ない。
アルジュンのデビュー作ということで、リリース前は期待されたものの、蓋を開ければムンバイーで第1週が61%、地方ではまるっきり弱く、4週目が16%という大コケぶり。アルジュンの破格のギャラ、スコットランドとスイス・ロケの費用は回収できずに終わった?
*02.08.19追記
イーシャ・コーピッカルは、「Company(カンパニー)」(2002)にゲストダンサーとして出演。
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