ひんでぃーこれくしょん<M
オススメ度 =陳腐 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!

   
アッチャー・ソングス
maa tujhe salaam
シャンカル・マハーデヴァン
oye ranjhana
スニディー・チョハーン
dekhne ko tujhko
ソーヌー・ニガム
スニディー・チョハーン
dekhne ko tujhko
ソーヌー・ニガム
chham chham bole payal piya
カヴィタ・クリシュナムールティー
ウディット・ナラヤン
chhod ke na jaa oh piya
アルカー・ヤーグニク
sone ke jaisi teri jawani

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Maa Tujhe Salaam(母なる女神よ、汝に礼拝を)
マー・トゥジェー・サラーム/2002 02.08.25 ★★★
製作:マヘンドル・ダリワール/ストーリー、アクション、監督、追加の台詞:ティヌー・ヴェルマ/脚本:シャーム・K・ゴーエール/台詞:K・K・シン/撮影:ラジュー・ケイ・ギー/詞:サミール、ヴィッキー・ナーガル、テージパル・コール/音楽:サジード-ワジード/背景音楽:モンティー/振付:レカー、チンニー・プラカーシュ(chod ke na ja)、リッキー・ジェームス/美術:シャーム・デーイ、サティヤン・チョウドリー
出演:サニー・デーオル、タッブー、アルバーズ・カーン、モーナル、ティヌー・ヴェルマ、モーハン・ジョーシー、スデーシュ・ベーリー、シャラート・サクセーナ、ディリープ・ディローン、インデール・クマール、ブリジ・ゴーパル、アヴタール・ギル、アナン・デーサーイー
特別出演:マライカ・アローラ・カーン、ラジャート・ベディ
ナレーション:オーム・プリ
公開日:1月25日(上半期トップ7→年間トップ10ヒット!)


STORY
停戦ラインにほど近いカシュミールの山岳地帯を警備するインド陸軍のプラタープ少佐(サニー)は、上官カンナー大佐(モーハン)の娘にして情報部員のソニア大尉(タッブー)と熱い仲。そんな折り、敵国の息が掛かった山村の支配者ララ(ティヌー)と懐刀のアルバークシュ(アルバーズ)が仲違いし・・・。

Revie-U

またもサニー・デーオルの愛国心爆発映画! 昨年のトップ1ヒットGadar(暴動)(2001)、続く11月リリースのトップ4「Indian(インディアン)(2001)の余波をかって本作も本年上半期トップ7をキープ。
監督は、「Arjun Pandit(アルジュン・パンディット)(1999)でLux Zee Cine Award ベスト・アクション賞「Gadar」Film Fare Award アクション監督賞を、共にサニー主演作で受賞したファイト・マスター、ティヌー・ヴェルマ。監督業に乗り出したのは、同じファイト・マスターのヴィールー・デーウガンが監督したHindustan Ki Kasam(インドの誓い)(2000)に刺激を受けたのだろう。
ティヌーは「Mela(祭り!)(2000)に役者として出演していたが、本作では勢いに乗って敵役ララ・スルターンに扮している。なかなか堂々とした芝居は、演出のダレをカバーできるほどだ。

ヒロイン、タッブーの役どころは陸軍情報部の美人エージェント、ソニア大尉。軍服姿も凛々しく、クライマックスではAKもぶっ放す!(当初は、マムター・クルカルニーの予定だったが降板)
荒くれテロリストがたむろする酒場にダンサーとして乗り込む登場シーン(アーシャー・ボースレーのナンバー「oye ranjhana」)では、いつになくダイナミックなダンスを披露。
この酒場のシーン、Qayamat Se Qayamat Tak(破滅から破滅へ)(1988)のブリジ・ゴーパル扮するワニ目のテロリストに、彼女の正体は「Indian」に敵役で出ていた特別出演のラジャート・ベディと共にバレてしまうのだが、救援に駆けつけるのが人間機関車にしてリーサル・ウェポンのサニー!!! 爆弾を抱えたテロリストが小便ちびるほどの気迫を見せる。

さて、もう一人のヒーローとなるのが、ララの懐刀アルバークシュ。演じるは、Hello Brother(ハロー・ブラザー)(1999)のアルバーズ・カーン(当初は、スニール・シェッティーアクシェイ・クマールなどにオファーされていた)。
ロン毛にハチマチ、大胸筋を過度に発達させてランボーさながらの役作りで、しかも山岳地帯を50頭の馬で駆け抜ける、「ランボー3・怒りのアフガン」(1988=米)に対応した騎馬レースも用意されている。
ただし、アルバーズが出て来ただけで、本作は失敗というか、一気に珍品度を増すところがニクイ。なにしろ、得意になって拉致して来た男がララの指令者というドジぶりなのだ。
そして、アルバークシュはララたちに半殺しの目にあって逃れるのだが、その前のシーンで彼に半殺しの目にあったヒンドゥーが懐深く迎えた上、プジャされてしまう。ムスリムのアルバークシュがヒンドゥーに改宗したかのような印象を受けるが、この脚本をアルバーズはどう思っていたことだろう? ほぼひと月遅れでリリースされたTumko Na Bhool Paayenge(2002)では、兄のサルマーン・カーンが「ヒンドゥーだと思っていたらムスリムだった」ヒーローを演じていたことを考えると興味深い。

そして、もう一人のヒロインとなるのが、アルバークシュを慕うナルギス役のモーナル
当初、監督のティヌーはマードゥリー・ディクシトマヒマー・チョウドリーなどを希望していたそうだが、結局、新人のモーナルとなった。マードゥリーではアルバーズとは釣り合わないし、マヒマーもスケジュールその他で叶わず。
結果から言えば、見知らぬ辺境のエキゾチックなヒロインとしては、新人のモーナルで合っていたように思える。
ところで、モーナルは美人は美人なのだが、ちょっとお水系。異民族風衣装もあって、どこか二昔前の特撮ヒロイン、アンドロメダ王女という印象。ララの部下たちに追われて雪の斜面を数十メートル転がり落ちるシーンも吹き替えなしで挑戦するなどかなりの熱演なのだが、やたらと泣き叫びお涙頂戴を誘う悲劇のヒロインを強調した演出が玉に瑕。ヴィールーもそうだが、ファイト・マスターは変なところでロマンチックだったりするようだ。

インド陸軍側のサポーティングには、ラジオ番組で自分の名前が呼ばれるのを楽しみにしている大尉役にシャラート・サクセーナ。トピーを脱がないことに願掛けしている坊主頭のヴィヴェーク・シャクゥー。この二人、脇役としての泣かせどころが用意されているのがポイント。
同じく大尉役のインデール・クマールは、「TNBP」ばりに活躍しそうに思えながらも、クライマックス前にあっさり殺されてしまう。ちなみに、序幕早々、アクションのツカミがない代わりに前線を警備する兵士たちに手紙が届けられるのは、Borderデザートフォース(1997)で評判高かった郵便ナンバー「ke ghar kab aao ge」にあやかったのだろう。
また、一様にロン毛&ヒゲ・メイクをしたララの兄弟たちに、Yeh Raaste Hain Pyaar Ke(愛の道標)(2001)のディリープ・ディローンSoldier(ソルジャー)(1998)でシャラートの息子ジョジョ役を演じていたジートゥー・ヴェルマ、パキスタン情報部のグル・マスターンにGhayal(傷ついた者)(1991)でサニーの相方を務めたスデーシュ・ベーリーを配置。
その他、イスラーム廟の番人役にJungle(ジャングル)(2000)のアヴタール・ギル。正論を吐きアルバークシュに半殺しにされるヒンドゥー役はプリトゥヴィ(芝居はソープオペラ)。その妻はCCCC(2001)でラーニー・ムカルジーの姉役だったシーラー・シャルマ。兄シヴァ役はNa Tum Jaano Na Hum(君はまるでふたりのように)(2002)のアナン・デーサーイー。ソニアの父親、カンナー大佐にVaastav(現実)(1999)のモーハン・ジョーシー
そして、ディル・セDil Se...(1998)名物、鉄道ミュージカル・ナンバーに特別出演していたマライカ・アローラが本作でもララの宴にゲスト・ダンサーとしてフィーチャー(アルバーズが頼んだのか?)。艶めかしく踊るマライカに夫のアルバーズがニヤけるのをヒロインのモーナルが睨み付ける、というのが可笑しい。

本作はカルギル戦線での殉死者に捧げられているが、撮影はヒマーチャル・プラデーシュ州マナーリーで行われた。悪天候に阻まれた撮影だというが、晴れ渡ったヒマラヤ山脈の雪山ロケが実に美しい。
また、騎馬レース用の50頭の馬はわざわざムンバイーより運んだという。

クライマックスは、例によってサニーがインド国旗を掲げつつロケットランチャーを連射しまくり! バックに流れるタイトルソング「maa tujhe salaam」が特攻殉死精神を昂揚させる。シャンカル・マハーデヴァンの力強いボーカルは、Phir Bhi Dil Hai Hindustani(それでも心はインド人)(2000)の暴動ナンバー「wande mataram」でもそうだったが、やたら盛り上がるのだ。
劇中、名指しでパキスターンが批難されているわけではないが、闘いに臨むプラタープがハヌマーンに重ね合わされていることからも、パーキスターンが悪魔ラーヴァナ扱いされていることは明らかだ。
ラストは、銃弾を浴びまくったプラタープがアルバークシュや兵士たちの祈りが通じて全快。相変わらず「インド映画」なオチだが、まるで哲学的なテーマが込められているかのように喧伝された「もののけ姫」(1997=徳間)にしたところで人間たちが破壊した自然があっという間に緑になってめでたしめでたしなのだから五十歩百歩というところだろう。

興業面では、キナ臭い印パ情勢を受けて「Gadar」を超える爆発的なヒット! とはならず、ひと月前に国会襲撃事件のあったデリーでは第1週が46%の入り、更に翌週の興収は4分の1に。ムンバイーの第1週84%も40%とダウン。
やはり映画自体が面白くなければ大ヒットには繋がらないわけで、「Gadar」の監督アニル・シャルマとティヌーの力量の差が如実に顕れた結果となった。それでも全体では上半期7位に留まった。
なお、英国ではパーキスターンを刺激するような台詞がカットされて上映されたそうだ。

 
 
 

 

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