アッチャー・ソングス
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ソーヌー・ニガム
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シャバーブ・シャブリー
jeene ke hain chaar din
ソーヌー・ニガム
スニディー・チョハーン |
Mujhse Shaadi Karogi(結婚しようよ)/2004 06.04.18 ★★★★
ムジュセー・シャーディー・カロギー
製作:サジード・ナディアードワーラー/監督:デーヴィッド・ダワン/脚本:アニース・バーズミー/台詞:ルミー・ジャフェリー/撮影:サンジャイ・F・グプタ/音楽:サジード-ワジード、アヌー・マリク/詞:ジャリース・シャルワーニー、アルン・バイラーヴ/振付:ファラー・カーン、ガネーシュ・アチャルヤー/背景音楽:サリーム-スライマン/美術:シャルミシュター・ローイ/助監督・プロダクション・デザイン:サービル・カーン/アクション:マヘンドラ・ヴェルマ/VFX:メルズィン・タヴァリアー、プライム・フォーカス/衣装:ヴィクラム・パドニス/編集:ニティン・ローカデー
出演:サルマーン・カーン、アクシェイ・クマール、プリヤンカー・チョープラ、アムリーシュ・プリー、カーダル・カーン、シャシー・カーラー、サティーシュ・シャー、ラージパール・ヤーダウ、スプリヤー・カールニク、クルーシュ・デブー、ウパスナ・スィン、ラージェーシュ・ヴィヴェーク
ゲスト出演:アムリター・アローラ、カピール・デーヴ
公開日:7月 30日(年間トップ5ヒット!)
SCREEN VIDEOCON AWARDS:美術賞(シャルミシュター・ローイ)
STORY
生まれつき粗暴の運命を背負ったサミール(サルマーン)は、彼女も居着かず。心機一転、ゴアへと移り、下宿の向かいに住むラーニー(プリヤンカー)に一目惚れ。しかし、後から下宿に転がり込んで来たサニー(アクシェイ)が何かにつけて邪魔をして・・・。
Revie-U *結末には触れていません。ご安心を!
「脳みそ置いてけ」マサーラー専門のデーヴィッド・ダワン作品なので、ちょっと斜に構えて見始めたが、これがなかなかよく出来ている!
話の筋がしっかりしているのは、近年注目のライター、「Mujhe
Meri Biwi Se Bachaao(私を妻から救って!)」(2001)、アニース・バズミーの脚本に負うところが大きい(アニースは、去年のトップ2となった不倫スラップスティック「No
Entry」を監督)。
加えて、今回は予算も潤沢に用意され、燦然と輝くゴアの陽光に負けないくらいにカラフルな配色をしたシャルミシュター・ローイの美術も目を楽しませてくれる(業界紙Screen
Videocon Awards美術賞受賞)。
主演は、ボリウッドの甘い徒花サルマーン・カーン! 生まれながらに喧嘩っ早い正義感サミールが、その役どころ。その暴力的なヒロイズムが災いして恋を逃してしまうばかりか、第2幕でヒロインと出会ったものの、なにかにつけて災いを呼ぶ悲運なところがサルマーン本人とオーバーラップしてしまう。このへんの自虐的なキャラクターをサルマーン自身も好んで演じているようで、そこがさらにインド女性ファンの母性本能をくすぐるのかも??
ゴアへ移ってからはビーチハウスの支配人という設定なので、自慢の筋肉も存分に披露してくれる。
冒頭、サミールが結婚を望む相手役は、なんとアムリター・アローラ(姉のマライカ・アローラは、サルマーンの愚弟アルバーズの嫁)。芝居が下手な上に取り立てて華があるわけでもない彼女がファースト・ヒロインか? と思って、少々氣を落としかけるが、特別出演と判って胸を撫で下ろす。
本当のヒロイン、ラーニーに扮するは、ミス・ワールド2000のプリヤンカー・チョープラ! LUXあたりのCFに相応しい優雅な物腰であるものの、ダンスはまだまだ及第点に至らず、見苦しい一面も。
彼女の父親役が、故アムリーシュ・プリー。「DDLJ」(1995)の厳格な父親像を連想させつつ、愛犬を可愛がる心優しき退役軍人。しかも、あの「インディー・ジョーンズ 魔宮の伝説」(1984=米)で見せた屈強な体躯ながら、疫病神サミールの被害を受けて、やたらと怪我をするのが可笑しい(「メリーに首ったけ」からの引用だろう)。その上、これが晩年の出演作だというのに、サミールのバイクにぶつかってワイヤーワークでふっ飛びシーンも吹き替えなし!
さて、恋の鞘当てとして登場するのが、キング・オブ・アクションの異名をとるアクシェイ・クマール! サミールの運勢を邪魔する金星シャミーならぬサニーというのが役名。意味もなく、海面ギリギリに低空飛行するヘリコプターにぶる下がっての登場!! 危険な香りを放ちまくるアクシェイとサルマーンというキャスティングが実にスリリング!
共に15年以上のキャリアを積みながら、ふたりの共演はこれが初めてというから驚き! 一癖も二癖もあるこのふたりを現場で束ねたというだけでも、ダワンは評価されても良い!?(アクシェイは、犬猿の仲のサニー・デーオルとは絶対共演しない、と言われる)
扮するサニー(笑)は、なにかと裏目に出るサミールをまんまと手玉に取って、ラーニーとその家族も巧妙に取り入ってしまうのだ。
役者として乗りに乗っているアクシェイだけに、性悪のプレイボーイと友情に篤い善人役を紙一重で演じ分け、その様はまさに天使か悪魔か! 「マトリックス・レボリューションズ」(2003=米)のエージェント・スミスよろしく、6人のサニーに分裂してサルマーンと激しい格闘を繰り広げるが、これもアクシェイあって栄えるお遊び!
注目すべきは、なんと言ってもラージパール・ヤーダウだろう。サミールの友人となる善良なラージとバイカーズの不良ポールの双子を1人二役をこなす。特に笑えるのが、ポールの方。ゴア・ロケに相応しく「Josh(激情)」(2000)のシャー・ルーク・カーンを氣取ってのギャグで、しかも小男のラージパールが演じるのだから尚、可笑しい!(リメイク版「Sholay」にもオファーされているが、ちなみに最新情報ではヴィールー役はアジェイ・デーヴガンに交渉中、アビシェークの名はまたも外され、ガッバル・スィン役にはまたもアミター・ジーとアナウンスされている)
その他、ビーチハウスの警備員に「Chalte Chalte(行って、行って)」(2003)のサティーシュ・シャー、欲求不満気味なその妻が「Jaani
Dushman(命敵:奇譚篇)」(2002)などの美人コメディエンヌ、ウパスナ・スィン。
下宿の主人を日本の社会観念から外れるギャグで演じるは「Haan
Maine Bhi Pyaar Kiya(はあ、私も愛を知りました)」(2002)のカーダル・カーン。
アムリーシュの妻役に「Hum Kisise Kum Nahin」(2002)のスプリヤー・カールニク。現役熟女だけに、サミールの人違い告白スケッチが笑える。
生まれて間もないサミールを占うババ役が「Lagaan」ラガーン(2001)の変人グラン役だったラージェーシュ・ヴィヴェーク。「Swades(祖国)」(2004)同様、素顔で登場!
サミールの祖母は、「K3G」(2001)で見合いの様子見に来て居眠りをしていたシャシー・カーラーなど贔屓のサポーティング・アクターが目白押しなのが嬉しい。
わずかな出演ながら、これまた受けたのがペットショップの店主にクルーシュ・デブー。「Munna
Bhai MBBS」(2003)そのままに、ルスタムというのがその役名!
フィルミーソングはと言うと、掴みのナンバー「jeene ke hain chaar din」(ソーヌー/スニディー)のみアヌー・マリクが提供。
その他はサジード-ワジードが手がけ、アクシェイの砂漠ナンバー「kar doon kamaal」がガネーシュ・アチャルヤーである以外は、ファラー・カーンによる仕事(クレジットは、ディレクター・オブ・コレオグラフィー!)。
パンジャビーの結婚式を様式化した「rab kare」(ウディット/アルカー)では、ドゥパッターをフィルター代わりに仕立てるなどいかいもファラーらしい。その名もずばり「laal
dupatta」では、自身の監督作「Main Hoon Na(私がいるから)」(2004)のカッワッーリー「tumse
milke dilka jo haal」を継承したパステル調の神殿セットを用意させ、トップコレオグラファーの風格を見せつつ、ゆるやかな振付でプリヤンカーが美しく見えるよう工夫が施している(エンディングのNGシーンでは、ファラー自ら見本を見せているショットあり)。
ちなみに、この「laal dupatta」のメロディーは、限りなく「Shabd」(2005)のメイクラヴ・ナンバー「chahaton
ka silsila」(ヴィシャール-シェーカル作曲)を思い起こさせる。ただし、なんとなくそれっぽいという推定無罪なアレンジ。
また、クラブ・シーンでフィーチャーされている「kaanta laga」は、2000年頃にリリースされたDJ Doll Remixのナンバー。ヴォーカルのシェファリー・ジャリワーラー(シルパー・シェッティーの妹、シャンミー似)も、わざわざオールドスクール・タトゥーペイントを施し直してゲスト出演しているが、何故今頃??
クライマックスでは、クリケットの名選手カピール・デーヴが彼自身として姿を見せている他、インドの有名スポーツ選手がカメオ出演しているようで、アナウンサー役としてファラーの弟サリーム・カーンの顔も見える。
デーヴィッド・ダワン作品ながら破綻度は少なく、年間トップ5ヒットと良好な成績。しかも、各映画賞で19部門にノミネートされていたほど! 見どころは、やはりサルマーンとアクシェイの不敵なコンビネーションだろう。これがなかなかよかったりして。
ところで、デーヴィッドの次回作はというと、なんと「アマル・アクバル・アントニー」Amar
Akbar Anthony(1978)のリメイク! しかも主演はサルマーンはじめ、愚弟アルバーズ(!)、愚々弟ソハイル(!!)という実の三兄弟をキャスティングだそうで、どうにも困った企画になりそう(苦笑)。
オープニングに冥福を捧げられているのは、90年代初頭に活躍し謎の死を遂げた美人女優ディヴィヤー・バーラティー。今も彼女を偲ぶ声は高く、夫である製作者のサジード・ナディアードワーラーの想いが伝わってくる。
*追記06.05.01
故アムリーシュ・プーリー・ジーが、なんとCRフィーバー「インディ・ジョーンズ」でキャラクター化されている! ロイヤリティが遺族まできちんと支払われる契約になっているのか、多いに氣になるところであるが。
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