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アッチャー・ソングス
so ja chanda
マハーラクシュミー
bumbro
シャンカル・マハーデヴァン
ジャスピンデール・ナールラー
スニディーー・チャウハーン
chupke se sunn
ウディット・ナラヤン
アルカー・ヤーグニク
dhuan dhuan
シャンカル・マハーデヴァン
maaf karo
ヴィノード・ラザード
アヌラーダー・パウドーワール
rind posh maal
シャンカル・マハーデヴァン
socho ke jheelon ka
ウディット・ナラヤン
アルカー・ヤーグニク |
Mission:Kashmir/2000 01.09.11/04.10.22Re ★★★★★
アルターフ 復讐の名のもとに
製作・脚本・監督:ヴィドゥー・ヴィノード・チョープラ/撮影:ビノード・プラダーン/音楽:シャンカール-エヘサーン-ローイ/詞:サミール、ラーハート・インドーリ/アクション:アレン・アミン
出演:サンジャイ・ダット、リティック・ローシャン、ジャッキー・シュロフ、プリティー・ズィンター、ソーナーリー・クルカルニー、プール・ラージクマール
公開日:10月27日 (年間トップ3ヒット!)
FILM FARE AWARDS:アクション監督賞
SCREEN VIDEOCON
AWARDS:作品賞、助演男優賞(サンジャイ・ダット)、アクション監督賞
STORY
北インド・カシュミール。警官イナヤート・カーン(サンジャイ)の息子エレファンタは遊んでいるうち母親ニーリマー(ソーナーリー・クルカルニー)の目の前で2階の窓から落ちて大怪我をする。カーンは市中の病院を走り回るが、テロリストの圧力から治療が拒まれ息子の命は奪われてしまう。復讐のため、テロリストのアジトを急襲殲滅したカーンは、生き残った子供アルターフを引き取る。しかし、父親を殺されたトラウマの癒え切らぬアルターフはある日、イナヤートがテロリスト殲滅に使用した覆面を発見。帰宅したイナヤートを銃撃し、家を飛び出す。
10数年後。ゲリラに成長したアルターフ(リティック)は、アフガン・ゲリラのリーダー、ヒラール・コリスターニー(ジャッキー)の受けた「ミッション:カシュミール」に加わり、シュリナーガールへと舞い戻る。
警察署長へ出世したイナヤートの暗殺に失敗したアルターフは、TVの報道から生き別れた幼なじみのソフィア(プリティー)がTV局の花形リポーターになっていることを知る。再会のため彼女に近づいたアルターフはTV局のアンテナを爆破、幼い頃の彼に愛を注いだニーリマーさえ爆殺してしまう! イナヤートはヒラールのアジトを押さえ、「ミッション:カシュミール」の存在を知るや、人質となって作戦部隊が潜む廃虚へ潜入。復讐に酔い痴れるアルターフは・・・。
Revie-U *結末に触れています。
リティック・ローシャンのデビュー第3弾。もちろん2000年の話題作で、リティックは「Fiza(フィザ)」(2000)に引き続きテロリスト役となった。しかも、倉庫の天井を破ってワイヤーワークでの登場!(インドでは「マトリックス」と並び称された)
発達した上腕二頭筋を見せまくるが、単なるマッチョスターではなく、トラウマと良心に揺らぎながら苦悩するテロリストを好演。
しかしながら特筆すべきは、やはりサンジャイ・ダットだろう。現代シーンでは口髭を生やし、クラーク・ゲーブルとまでは言わないがかなり渋い! 息子を失いアルターフに愛を寄せる父親としての演技も素晴らしく、SCREEN
VIDEOCON AWARD 作品賞、助演男優賞というのも頷ける。
更によいのがニーリマー役のソーナーリー・クルカルニー。本作以降、「Pyaar
Tune Kya Kiya...」(2001)など出演作も急増。キャリアは浅いが、すでに国家賞とカンヌでも主演女優賞を受賞している(と言われる)実力派だ。良妻賢母型の美人で、優しく温かみのある声がなんともよい。命を落とした我が子に、そして銃撃の恐怖がフラッシュバックし怯える幼年時代のアルターフに歌い聞かせる子守歌「so
ja chanda」のプレイバック、マハーラクシュミーも声色がぴったり合っている。中盤で彼女が爆殺されてしまうのはショッキングであるが、クライマックスでテロを思い止まるアルターフの心情により説得力が感じられる。これも、彼女の声が持つ温かみによる。
反面、ヒロイン役のプリティー・ズィンターは、まあまあの印象。しかし、これはシナリオによるもので、アルターフのトラウマを癒す比重がニーリマーに置かれているためだ。それでも、「bumbro」など印象的なミュージカル・ナンバーが数曲用意されている。ちなみに、彼女のデビュー作でもあるマニー・ラトナムの「ディル・セ 心から」Dil
Se(1998)と同じメヘンディ・メイクを披露。
ジャッキー・シュロフはほとんど素顔が見えないものの、メイクも鋭く野狐のような強い印象を与える。登場シーンが少ない割に、全体を圧倒する存在感で作品を締めている。このへんは、10年来のつきあいである監督V・V・Cとの信頼関係だろう。
幼年時代のシーンで、カーンに対立し病院に圧力をかけ結果的に彼の息子を死なせてしまうゲリラのリーダーに、「Uljhan」(2001)のプール・ラージクマールが。少ない出番ながら、医者の妻子を射殺するシーンで見せる悲しみの表情も佳い。
監督は「1942:愛の物語」1942:A Love Story(1994)、「Parinda(鳥)」(1989)のV・V・チョープラ。脚本の構成力、演出力ともに高く、特にアルターフの幼年時代がしっかり描かれているため、ゲリラに成長した後半も感情移入出来る。ときより混じるウルドゥー語も効果的だ。
カシュミールを舞台にテロリストを描いた映画は、マニー・ラトナムの「ロージャー」Roja(1942)のヒット以降、多く見られるようになり、すでにボリウッドではひとつのジャンルとして確立した感じである。当然、その都度、マニー・ラトナム作品と比較されるわけだが、「ボンベイ」Bombay(1994)でムスリムとヒンドゥーの共存問題が主人公たちカップルをメタファーにしていたように、本作でもカシュミールが、ムスリムのカーンとヒンドゥーのニーリマーの「養子」アルターフ、というアンビバレントな存在に託されている。
VVCはよりカシュミールという土地に愛着を寄せ、子供たちが安心して育ってゆける「天国」にまで美化しようと試み、そのためにミュージカル・ナンバーの撮影にはファンタジックなパノラマ・セットが多用されている。
クライマックスの巨大な廃虚もオープンセットで、ヴィルモス・ジグモントの撮影がまるで印象派の絵画のようであった「暗殺者」(1995=米)に匹敵! 墨絵っぽい感じは「マトリックス」(1999=米)のヴァーチャル道場のようでもある。もちろん、ラストは大爆炎!!! 湖に吹き飛ばされたアルターフをカーンが救うのは二重の伏線となっている。
撮影は、「1942:愛の物語」でもコンビを組んだ「ラジュー出世する」Raju Ban Gaya
Gentleman(1992)のビノード・プラダーン。
デリケートなカシュミール問題を扱ったため、2000年末にリティックを糾弾するネパールの暴動へ引き金となったが、本作同様、事件の背後にパーキスターン情報局が関係していたと言われる。
オーストラリアでも5分カットされた短縮版が公開された。リティック作品は(現時点では)日本のマーケットに未紹介であるが、そのスケールといいクオリティといい、第1弾として買い付けるにふさわしいと思われる。
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追記(04.10.22)
DVD日本版(リージョン2)がソニー・ピクチャーズ・エンタテイメントから「Lagaan」ラガーン(2001)と共に発売されている。が、インド映画を標榜する惹句はジャケットから廃されている。特典映像としては、オリジナル劇場予告編集(「ラガーン」、「アルターフ」、「ガンジー」、なぜか「アラビアのロレンス」の4本。ただし、米国公開向けのもの)が収録されている。日本語字幕翻訳は、松岡環女史。
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