ひんでぃーこれくしょん<G>
オススメ度 =陳腐 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!
   
アッチャー・ソングス
hum bhi samajh rath
アルカー・ヤーグニク
ハリハラン
jhumka chandi da
(main ne pehni pehli bar)
アルカー・ヤーグニク
ジャスピンデール・ナールラー
ソーヌー・ニガム
ウディット・ナラヤン
teri yeh jawani
(baba meri yeh jawani)
サプナ
ファルグニー・パタク
ウディット・ナラヤン
teri aashiqui meri
アルカー・ヤーグニク
パンカジ・ウダース
jo dargaya woh
ラホール
アヌー・マリク
KK
シャーン

Ghaath(殺人)/2000 06.01.27 ★★★
ガート
製作:クマール・モーハン/監督:アーカーシュディープ/原案・脚本・台詞:ニーラージ・パタク/撮影:スレンドラ・M・ラーオ/詞:サミール/音楽:アヌー・マリク/振付:サロージ・カーン、レカー・チンニー・プラカーシュ、ガネーシュ・アチャルヤー、ブピンデール/背景音楽:サリーム-スライマン/美術:アジート・ダンデーカル/アクション:ラヴィ・デーワン

出演:マノージ・バージパイ、タッブー、シーバ、アヌパム・ケール、オーム・プリー、イルファン・カーン、ムケーシュ・ティワリ、ティヌー・アナン、ジョニー・リーヴァル、サーチン・ケーダーカル、ラージュー・ケール、マカランド・デーシュパンディー、ヴィシュワジート・プラダーン、アパルナ
友情出演:ラヴィーナ・タンダン
ゲスト出演:アルシャド・ワールシー
公開日:12月8日(年間33位)


STORY
人一倍正義感の強いクリシュナ(マノージ)は、仲間のハーピー(マカランド)らと警官を志望する。教官パーンディー(オーム)の覚えもよく、弁護士カヴィタ(タッブー)との出逢いもあり、幸運に恵まれたかに見えたが、地上げ屋マムー(イルファン)や悪徳警官ゴードブル(ムケーシュ)らの怒りを買い・・・。


Revie-U *結末に触れています。
Shool(槍)(1999)に続く、マノージ・バージパイの熱血警官物。タッブーとの共演、パブリシティでコメディに見せかけた「Dil Pe Mat Le Yaar!!」(2000)から一転してハードなニューウェーブ作品かと思えば、ミュージカル・ナンバルあり、ジョニー・リーヴァルの唐突コメディリリーフあり、とかろうじてマサーラーの域に留まる出来。
秀作でもなんでもないけれど、なぜかヴィヴェーク・オベローイ主演Dum(強靱)(2003)としてリメイクされている。

冒頭、地上げ屋の用心棒としてヴィシュワジート・プラダーンが登場し、一瞬氣を弛ませられるが、真の敵役はイルファン・カーン扮するマムー。終始落ち着き払い紳士的に見え、やることはえげつない。クリシュナを擁護するインスペクター・デーシュパンディー(オーム・プリー)の家に現れるや、勝手にダルをよそり始め飯を喰いながら、じわじわと威圧してゆく様が実にふてぶてしい。しかも、デーシュパンディーが遅く帰宅すると、彼の妻といちゃつき、揚げ句の果てはさんざん酷使したであろう腰を気づかってみせるほど!
イルファンは「サラーム・ボンベイ!」Salaam Bombay!(1988)の手紙代筆屋役が印象に残っているが、ヒンディー映画の世界ではわりと遅咲きで、出演作がぐっと増えるのは本作以降。「Dhund」(2003)と「Haasil(獲得)(2003)におけるアンダーワールドワーラーの演技で、Film Fare AwardsScreen Videocon Awards最優秀敵役賞を受賞している実力派だ。

さらにクリシュナの宿敵となるのが、悪徳警官のゴードブル。ミュージカル・ナンバル開け、クリシュナたちが夜の路上を歩いて帰る途中、バスの車掌から乗車拒否の罵声を浴びせられ、クリシュナがバスを追いまくる。その隙に仲間たちの前にジープで乗りつけるのがゴードブルなのだ。演じるは、AMALL(2002)のムケーシュ・ティワリ。酔ってふらつきながら登場早々、パーンを咬んだ唾を吐き、紅く染まった涎を口元に垂らしながらご婦人に絡むという、例によって不快指数200%全開ぶり! しかも書類に書き込むタッブーの胸元をニヤニヤしながら覗き込むなど、かなりの下劣漢(これが普通?!)。

サポーティングは、クリシュナの父親ラーマカーント役に、KKMJNB(なぜなら・・・私はウソは申しません!)(2001)のアヌパム・ケール。息子と異なり、気の弱い彼はゴードブルに殴り付けられ、怖じ気づいてしまう。
クリシュナの姉マンシー役、シーバはセカンド・ヒロインとも思えるほどの出番。結婚式ナンバー「jhumka chandi da(main ne pehni pehli bar)」では、軽やかなダンスも披露してみせる。もっとも、脇のキャラクターのはずなのに目立ってしまうのは、シーバの実夫が本作の監督アカーシュディープだからのようだ。
後半、その結婚相手として登場するのが、アルシャド・ワールシー! なんと本作ではゲスト出演!! MMBSB(私を妻から救って!)(2001)ではレカーと熱いダンス・ナンバーを共にしたアルシャドだが、レカーの代表作「踊り子」Umrao Jaan(1981)のリメイクにも出演が決定**。ヒロインはレカーに負けずとも劣らない踊り手であるアイシュワリヤー・ラーイ! 「Hulchul」(2004)では共演のパレーシュ・ラーワルと肩を並べてFilm Fare Awards道化役賞にノミネートされるなど、アルシャドも出世したものである。
クリシュナの警官志望仲間に、Company(カンパニー)(2002)でナレーターを務めたマカランド・デーシュパーンディー。ラスト手前、ヴィシュワジート・プラダーンとビルから落下し玉砕! と、ハーピー・スィンを好演。「Indian(インディアン)(2001)、「Dum」と警官志望仲間に1人スィークが必ずいるのは、なにかと黒人俳優が善人や上司役にキャスティングされるハリウッドのポリティカル・コレクトに対応しているからか??

また、ニューウェーヴ志向を寸断するコミック・リリーフとして、ジョニー・リーヴァルが牢屋にぶち込まれている酔っ払い役で登場。一旦釈放されたかと思えば、もう一度、牢屋に入れられマムーと同房となるのが笑える。あと、「TVもないじゃないか!」とFarz(義務)(2001)に先駆けて、アミター・バッチャンの物真似「KBC」ギャグも披露。
クリシュナに温情を示す下町の食堂店主に、アヌパムの兄、Jungle(ジャングル)(2000)のラージュー・ケールが。地元の取りまとめ役ヴィラスラーオに、ティヌー・アナン。爆破されるマンシーたちの新居の大家役に、サーチン・ケダーカル。その妻役のスジャータは、ほとんど首吊り(偽装)自殺のシーンのみ登場。
それとLagaan」ラガーン(2001)の石投げゴーリー役ダーヤー・シャンカル・パーンディー扮するダーヤー役は、タッブーの同僚弁護士か?

パーンディーの妻役に、アルパナ。オーム・プリーの妻にしては、妙に若く艶っぽい配役だと思っていたら、早々にマムーとねんごろになってしまうのであった。この情事を目撃したパーンディーがマムーの目の前で拳銃を抜き、真っ先に射殺するのは、やはり妻の方。後に、妻を射殺したパーンディーがなんのお咎めも受けず、マンシーの結婚式ナンバー
に幸福そうな姿を現すのは腑に落ちないが。

この時期、ハードなニューウェーヴ系俳優としてカリスマを発揮していたマノージであるが、ぎこちないながらもプレイバックに合わせてのミュージカル・ナンバルがあって微笑ましい。また、正義の制裁とはいえ初めて人を殺した後、吐きまくるなど、市井の人間らしさを表している。
ヒロインのタッブーは、例によって気怠げに登場するあたりがなんとも彼女らしくていよい。不当逮捕されたクリシュナの釈放に奔走したり、法廷での追求など敏腕弁護士ぶりもなかなか。

アヌー・マリクの手によるフィルミーソングは、どれも秀逸。マノージがプレイバックに合わせて夕景のセットの中でタッブーと戯れる「hum bhi samajh rath」は、メロディアスで耳に残るナンバル。
結婚式ナンバー「jhumka chandi da(main ne pehni pehli bar)」もビートフル。高目のアルカー・ヤーグニクに、ファンキーなジャスピンデール・ナールラーらの歌声が愉しめる。
主色の出来は、ラヴィーナ・タンダンがゲストダンサーとして登場するステージ・ナンバル「teri yeh jawani(baba meri yeh jawani)」。CDがウディット・ナラヤンであるのに対し、本編ではラヴィーナのプレイバックとしてファルグニー・パタクがフィーチャーされている。メローなナンバーを得意とする彼女だが、意外にこれがよかったりして。

監督のアカーシュディープは、シーバを据えて「Pyaar Ka Rog(愛の病)(1994)、「Miss 420(ミス詐欺師)(1998)を監督、本作後は出身の撮影畑に戻ったのか、Hamara Dil Aapke Paas Hai(私の心はあなたのもの)(2000)、Yaadein(想い出)(2001)などの撮影ユニットでクレジットされている。 その手腕はというと、マサーラーの平均点というところか。編集もカットつながりが芳しくなく、これはコンテをよく練らずに撮影に取りかかったためだろう。
特にクライマックスで、警察本部に避難したマムーを警官のユニフォームを着込んだクリシュナ(結局、警察学校は放校処分)が正義の鉄腕を揮う最中、通り掛かりのコミッショナーがいきなり銃を抜いてクリシュナを撃つカットはまったくつながっていない(ちなみに、クリシュナは訓練の区分け用にグラウンドに刺してあった竹竿を遠投してマムーに天誅を果たす。これこそ「Shool」!?)。
さらに、パーンディーとカヴィタがクリシュナを惜しみながら、彼の遺灰をアラビア海へ流す暗いラストもVaastav(現実)(1999)を受けたもの?と勘ぐってしまうのだが・・・。

追記 07.10.08
「Dil Pe Mat Le Yaar!!」(2000)は、リリース当時の壁紙やDVDジャケットからしてマノージ・バージパイには珍しいラヴコメディに見せかけた実録タッチの冴えないコメディ。薄暗いナチュラル・ライティングの中、これまた意外なことにマノージが氣の弱いダサ男を演じる。脚本は、腐れ縁の親友役、Yakeen(信頼)(2005)のサウラーヴ・シュクラタッブーはこれまた艶めかしく、大胆なベッド・シーンもあり(マノージとではなく)。全体としては迷走映画に留まる。エピローグにおけるマノージは、やはりインド人観客に彼ならこうあるべきという姿か。

アルシャド・ワールシーがキャスティングされていたリメイク版「Umrao Jaan」(2006)は、結局、「Lage Raho Munnabhai」(2006)と撮影が重なって降板。代わりに往年のスター、ラージ・クマールの息子である、Uljhan(2000)、Mission : Kashmir(2000)のプール・ラージ・クマールが起用された。また、「Lage Raho〜」のアナウンス当初の題名は「Munna Bhai Meets Mahatoma Gandhi」とM絡みであった。

 
 
 

 

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