ひんでぃーこれくしょん<F>
オススメ度 =最低 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!
   
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アッチャー・ソングス
fu Fiza hai
ソーヌー・ニガム
アルカー・ヤーグニク
piya haji ali
カーダル・グラム・ムスターファ
ムルターザ・グラム・ムスターファ
シュリニワス
aja mahiya
ウディット・ナラヤン
アルカー・ヤーグニク
gaya gaya dil
ソーヌー・ニガム
mehboob mere
スニディー・チャウハーン
カルサン・サルガティヤ
na leke jao
ジャスピンデール・ナールラー
mere watan
ズビン
aankh milaogi
アーシャー・ボースレー
Fiza (フィザ )/2000  01.09.08 ★★★★
製作:プラディープ・グハ/原作・脚本・監督:カリード・モハムド/台詞:ジャヴェード・シッディクィー/撮影:サントーシュ・シヴァン/音楽:アヌー・マリク、A・R・ラフマーン/詞:グルザール、サミール、シャウカト・アリー、テジパール・カウル/劇伴:ランジート・バロット/アクション:シュヤーム・コゥーシャール/振付:サロージ・カーン、ファラー・カーン、ガネッシュ・ヘグデー/美術:シャルミスタ・ローイ
出演:ジャーヤー・バッチャン、カリシュマ・カプール、リティック・ローシャン、 ニーハ、アーシャー・サチュデーウ、ビクラム・サルージャ、イーシャ・コーピッカル、デーニーシュ・タークル、ジョニー・リーヴァル
ゲスト出演:マノージ・バージパイ、スシュミタ・セーン
公開日:9月8日(年間トップ8ヒット!)
FILM FARE AWARDS:主演女優賞(カリシュマ・カプール)、助演女優賞(ジャーヤー・バッチャン)


STORY
1993年、ボンベイ。ある晩、絵が得意なアマン(リティック)は友人に呼び出され、ヒンドゥー・ムスリム対立の暴動に巻き込まれる。母親(ジャーヤー)と妹フィザ(カリシュマ)の目の前で襲われ、消息を絶つ。 1999年、ムンバイー。就職活動中のフィザが面接の帰りに、アマンの姿を見かける。彼女は様々なつてでアマンの捜索に乗り出し、マスコミまで動かす。だが、ボーイフレンドのアニルーダ(ビクラム)が手に入れた情報によれば、アマンはラジャスターンの国境地帯で活動するテロ組織のメンバーになっていた・・・!

Revie-U

リティック・ローシャンのデビュー第2作。ちょうど1年前の9月8日にリリースされた。役柄は、絵を描くことが好きな繊細なムスリム青年アマン。しかし、母と妹とのつつましい暮らしも、暴動に巻き込まれたことから一夜にして激変する。
デビュー作KNPH(2000)の伝説的メガヒットを問い直すかのように、本作が注目されたリティック。暴動に立ちすくむ気弱な青年が逃げ延びるうちに暴漢を次々と刺し殺し、テロ組織に転落する運命を好演。役者としても真価を発揮した。再会した妹に説得され仕方なく連れ戻される晩、眠りこけた彼女を置いて立ち去ろうしながら、思い留まる芝居がいい。
後半、近所の不良を追い払い彼らのバイクを焼き払ったことから反感を買って警官たちに連れ去られそうになるが、隠し持っていた拳銃で不良たちを射殺、再びアマンは逃走する。
マニー・ラトナム「ボンベイ」Bombay(1994)にも描かれていた通り、ヒンドゥー・ムスリム間の対立は、政治家が私欲のために裏で操作し合っている、というのが一般の見方だが、本作でもそれを反映して、アマンは群衆の前に現れた二大政党のリーダーをライフルで狙撃してしまう! ラストは更に「衝撃的」だが、その眼差しはテロリストでなく、冒頭に示された繊細な青年の、妹を想うそれである。
もちろん、逆三角形に鍛え上げたリティックの見せ場もたっぷり。暗殺にそなえる「mere watan」のナンバーは1曲分まるまるトレーニング・シーンで、ブルース・リーを思わせるほどのしなやかな動きを見せる。

一方、兄思いの妹フィザを演ずるカリシュマ・カプールは、本作でFILM FARE AWARD 主演女優賞を受賞。暴動の夜に彼を追い返した警官、色目を使うジャーナリスト、私欲が見え隠れする政治家たちに強く対抗しながら兄の捜索を続ける。兄の逃亡、母の死で悲しみに打ちひしがれ号泣するシーンが胸を打つ(同録のサウンドを使用)。面接の帰りにアマンの姿を見かけ、乗っていたオートリキシャーから車が行き交う道路へ飛び出す命がけの撮影も吹き替えなしでこなしている!
ただし、ディスコで踊る「aankh milaogi」のナンバーは、振付がイマイチだったのか、ダンスが得意なはずのカリシュマにしては見ていて退屈してしまうのが玉にキズ。

消息を断った息子の帰りを待ち望む母親役は、ジャーヤー・バッチャンSholay(1977)などに出演し1970年代を飾った名女優で、現アミター・バッチャン夫人にして、アビシェークの母。目の前で最愛の息子が暴動に巻き込まれ姿を消す瞬間、近所の不良青年を射殺して逃走する瞬間と二度も目の当たりし、独り、海辺で入水自殺。鼻腔に綿を詰め、遺体まで演じきった。本作でFILM FARE AWARD助演女優賞に選ばれ、Mohabbatein(愛)(2000)で助演男優賞を得たアミター・ジーとダブル受賞を果たした。

アマンの行方を捜すウダイプルのシーンでフィザが話しかける丸顔のオバサンは、この夏、暗殺されたプーラン・デヴィを思わせる。
その後に続くダンス・ナンバーでは、スシュミタ・セーンがゲスト出演。いつもながらの迫力あるダンスを見せる。
もう一人のゲスト出演は、マノージ・バージパイ。暴動に巻き込まれて逃げ惑うアマンを受け入れるテロ組織のリーダー役。サティヤSatya(1998)のヴィクーを彷彿とさせ、登場シーンでは観客を大いに沸かせたことだろう。
ジョニー・リーヴァルも1シーン出演。町中で人々を笑わし、得意の顔面芸でスタンダップ・コメディアンとして活躍していた頃を思わせる。
ゲストと言えば、メイン・コンポーザーのアヌー・マリクの他に、ヒンドゥーからイスラームに改宗したことで知られるA・R・ラフマーンが、フィルミーガザル「piya haji ali」1曲を提供(このシーンは海に浮かぶモスクで撮影。多用されたクレーンが効果を上げている)。
なかなかツボを押さえた布陣であるが、さらにシャー・ルーク・カーンもミュージカル・シーンで1曲、特別出演するはずであった。しかし、すでに尺が長過ぎたために、リティックとシャー・ルークの夢の共演は流れてしまった!

全体に見応えあるが、カリシュマのボーイフレンド役、ビクラム・サルージャ(これがデビュー作)が出演する2つのミュージカル・ナンバーがダレるのが残念。リティックのガールフレンド役のニーハも印象薄。
もっともカリード・モハムドの演出・構成はしっかりしており、ムンバイーに戻った息子らと久々に見ていた旧作映画のフィルミーソングに合わせて往年の名女優ジャーヤーが踊りだすというサービスから一転、押し入った警官たちにリティックが連れ去られそうになり発砲、目の前で再び息子が消え去る、という巧さ。運命に翻弄され、誰もがテロリストになりうる儚い人生であることをリティックが見事に演じたのも、カリードの演出力あってのことだろう。

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02.08.19追記
フィザの親友ギータンジャーリー役に、Company(カンパニー)(2002)でゲスト・ダンサーに昇格したイーシャ・コーピッカル
 
 
 

 

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