ひんでぃーこれくしょん<D>
オススメ度 =陳腐 ★★=退屈 ★★★=平均点 ★★★★=面白い! ★★★★★=お気に入り!!
   
アッチャー・ソングス
bahar hi bahar
bhagwati
gum sum
hu hu pagal pawan
sar sar hawa
sun sun goria

カヴィタ・クリシュナムールティー
アルカー・ヤーグニク
ドミニク
ジャスピンデール・ナールラー
シャーン
イシャーン
ヘーマ・サールデーサーイー
バーワニ・シャンカル
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Daman /2001 01.08.28 ★★★
製作:NDFC/脚本・監督:カルパナ/音楽:Dr.ブーペン・ハザリカ/詞:マーヤー・ゴーヴィンド
出演:ラヴィーナ、サヤージ・シンディー、サンジャイ・スリー、ライマ・セーン、ランジャン・コシャール、バールティ・ジャフリー、シャーン
公開日:4月2日

NATIONAL AWARDS:主演女優賞(ラヴィーナ・タンダン)

STORY

輿に揺られて嫁いだドゥルガー(ラヴィーナ)を待っていたのは、逆上型の夫サンジャイ(サヤージ)の暴力だった。すでに家庭は崩壊しており、父親は放心状態、母親はすすり泣くだけ。弟のスニール(サンジャイ・シュリー)がなんとか取りなすが、次第にドゥルガーとスニールは心惹かれ合う。だが、娘ディーパ(ライマ)が年頃に育った頃、スニールは酒に酔ったサンジャイと口論し、河へ突き落とされてしまう。心の拠り所を失ったドゥルガーはディーパと共に家を出るが、サンジャイは二人を追って・・・。

Revie-U

主演のラヴィーナ・タンダンと敵役のサヤージ・シンディーは、Shool(槍)(1999)のコンビ。
特にサヤージは登場するだけで、もう恐ろしい。使用人たちは震え上がっていて、父親は狂ったように神々と死んだ妻の遺影に祈りを捧げるだけ。その母親も生前は息子の振る舞いにただすすり泣くしかない。サンジャイはまさに「キレまくり」という表現がぴったり。なにかにつけて暴れるだけでなく、嫁が来るという歓びの感情からさえ暴れまくってしまう。一家は、この「モンスター」のために崩壊しており、為す術もない(まるでどこかの国でよくある現状のようだ)。牛刀を振り翳して押し寄せる村人にも動じないところはカッコイイし、一方でそんな暴力の権化であるサンジャイに依存しているのだ。

何も知らずに嫁いだドゥルガーは初夜早々、「夫」からいきなり暴力を受けて絶望。彼女の怯えた日々はなおも続き、サディスティックな家庭内レイプを受けた晩、一度逃げ出すものの警官に連れ戻されてしまう。やがて子供を妊り、その娘が10代に育つまでその家に留まるのは不思議な気もするが、インドの実情からすれば当然だろう。不思議に思えるというより釈然としないのは、予算の関係かドゥルガーの実家背景がすっぽりカットされているため。
演技派へ転向したラヴィーナは本作でナショナル・アワードを受賞。選考にあたって委員が辞めるなど物議を醸し出したが、虐待される役柄に挑戦したということに過ぎない印象である。
今どきの娘に育ったディーパの同級生コーシーク役に、歌手のシャーンが扮している。何作か映画にも出演し、Dillagi(冗談)(1999)や本作でもプレイバックを務める。ドゥルガーを陰ながら支える弟スニール役のサンジャイ・スリーは二流スター。

監督のカルパナ・ラージュミーは、かの名監督グル・ダットの姪だとかで早くから映画の現場へ入りドキュメンタリーを制作していたという。1986年にシャバナ・アズミーナスィールッディーン・シャー主演「Ek Pal」で劇映画デビューし、第2作「ルダリ-悲しむもの-」Rudaali-The Mourner(1992)は各国の映画祭で数々の映画賞を受賞し、日本でもアジア太平洋映画祭で上映された。それだけに、オープニングのタイトルバックからして海外の映画祭を意識した作りを感じさせる。「ルダリ」でディンプル・カパーディヤーにナショナル・アワードを、続く「Darmiyaan」(1998)でサヤージにFILM FARE AWARDの最優秀助演男優賞ノミネート、今回もラヴィーナにナショナル・アワードをもたらせているが、演出の冴えは今ひとつ。
クライマックスは、ダシャーラー祭(ドゥルガー/カーリー・プージャー)の最中、ブラフマプタール河の河原までつけ狙い忍び寄るサンジャイをドゥルガー女神が乗り移ったドゥルガーが女神の三叉戟で刺し殺す見せ場ながら、モンタージュで処理してあるだけなのだ。虐待、虐待の連続の末、ドゥルガーの加護に走って・・・というのならエモーションが昂ったのだが・・・。

オール・アッサム・ロケということで、地元のダンサーなのか、普段のボリウッド映画では見慣れぬアッサム顔?に親近感を覚える。もっとも、ローカルダンス・ナンバーはかなりアバウトな編集なので、ボリウッド・メジャー作品の一糸乱れぬ荘厳なダンス・シーンを見慣れているとちょっとつらい。
ただ、音楽は心地よく、悲惨な物語の中にあってカヴィタ・クリシュナムールティーアルカー・ヤーグニクの歌声は一服の清涼剤となる。

アッサム州で実際に起きた事件を下敷きに、DVに苦しむインド人女性の人権向上を訴えるため国立映画開発公社、保険省が出資、製作。アッサム州では免税処置で公開されたが、特にムンバイーではコケてしまった。 家族揃って映画館へ行くインドの観客にとって足を運びづらいテーマであることが要因かと思っていたが、やはりこれは演出の問題であろう。眼の肥えたインドの観客を満足させるには今一歩の出来で、深刻なDVの諸問題にも詰めが甘いと言わざるを得ない。同じくDVを扱った「愛を乞うひと」(1998)を全国100館以上のブロック・ブッキングに平然と組み込み、大コケさせた東宝とは少々事情が異なるようだ。
各国映画祭に出品されているので、もしや東京国際映画祭カネボウ国際女性映画週間あたりにラインナップされるかも。
 
   
 
 
 

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