アッチャー・ソングス
hangama ho jaye
ソーヌー・ニガム
ジャスピンデール・ナールラー
mujhe hichki lagi
クマール・サーヌー
アヌーラーダー
teri aankon mein
ウディット・ナラヤン
カヴィタ・クリシュナムールティー
teri meri ek zid
ジャズィー・B
クマール・ケニー
ae bujho re bujho
ウディット・ナラヤン
ジャスピンデール・ナールラー
jab gori ne
アビージート
アルカー・ヤーグニク
ナマステ・ボリウッド
オススメ通販ショップ
(インド映画DVD・書籍・雑貨・民族衣裳・サリー・パンジャビードレス・ファブリック)
ティラキタ
アムリタ
書肆なゆた屋
パインズクラブ
アジアハンター
はるばる屋
|
Bulandi-A Powerful Saga of Emotions
/2000 01.04.19 ★★★★
監督:T・ラーマ・ラーオ/ 音楽:ヴィジュー・シャー/詞:アナン・バクシー
出演:アニル・カプール(二役半)、レカー、ラヴィーナ・タンダン、シャクティ・カプール、パレーシュ・ラーワル(二役!)、サダーシヴ・アムラープルカル
特別出演:ラジニーカーント
STORY
代々、大地主ザミンダールであるダルマラージ(アニル)の息子アルジュン(アニル)は、都会育ちの娘ミーナー(ラヴィーナ)を娶る。しかし、かつて村娘をレヱプしたことから村八分にされたジャガート・シン(シャクティ)の謀みで手込めにされた女教師の自殺の濡れ衣を着せられてしまう。村の掟を守るためにもダルマラージは先代大旦那(ラジニーカーント)の采配を思い出し、アルジュンとミーナーを村八分にする・・・!!
Revie-U
ソフィスティケートが売りのボリウッド映画において、現代だか中世だか判らぬ農村に君臨するタークルの物語とは実に珍しい。
しかし、アニル・カプールが実の父(妻は大女優レカー)と息子、そして父の青年時代と一人二役半を演じ、村の催しであるラーティー・フェスティバル(棒術大会)でアニルの戦いぶり&どこかで聞いたような擬音、デハデハに飾られた象まで登場、極めて「ムトゥ」的世界が展開・・・。
と思いきや、息子の醜聞に思い悩んだダルマラージが見上げる先代大旦那の肖像画はなんと、大袈裟に脚を組んで玉座に座り、彼方を強く指差し、苦々しく葉巻をくわえる白髭ボサボサ頭のその姿! またもアニルの一人芝居どころか、なんと登場するはラジニ御大その人であった!!!! オーッ!!!(南インドの映画館では、ここで大フィーバー!!!)
ボリウッドの映画雑誌等では、ほとんど黙殺されているラジニーカーントだが、やはり彼の影響は多大であった。24分ほどの特別出演ながら、ボリウッドの面々が出演するヒンディー語映画をラジニ・ワールドさせてしまうとは!! もちろん、葉巻を投げくわえる(!!)、ショールを肩にかけ直す(!!!)などケレン味たっぷりの擬音も健在!!! 意外にも、不服のある村人に背後から銃殺されてしまう(本拠地モリウッドでラジニの一枚看板映画では考えられないはず)!! 無論、死ぬ間際も肩にショールを掛け直すのを忘れない!!! 自身のタミル語映画主演作をセーブしているラジニがヒンディー語映画に出演していたとは思わぬ収穫である。
さて、ラジニ・ワールドは荒唐無稽な擬音だけでなく、非ボリウッド的農村の慣習も色濃く見て取れる。本作に登場するタークルは、「女盗賊プーラン」Bandit
Queen(1994)でも横暴を極め下層カーストから恐れられていた支配カースト。イコール女好きと相場が決まってるらしく、シャクティ・カプール扮するタークルが村娘を手込めにしてしまう。この処断をラジニ扮する先代大旦那が村のパンチャヤット集会で両者を結婚させる定めを下す。これは異カースト婚(しかも男が下層の嫁を娶る逆毛のプラティローマ)で深い憎悪を買い、20年後でさえ彼の家からは乞食も托鉢を断っているほどだ。
一方、ラヴィーナ・タンダン演じる都会育ちの嫁は村の伝統を迷信とばかり無視する不作法者として描かれ、ひとつひとつ伝統に悔い改めてゆく。古い女に見えた姑レカーが「エクシュキューズ・ミー! 私も大学を出てるけど、自分たちの国の文化には敬意を表して従っているわ!!」とバリバリの英語で嗜めるシーンは圧巻!!
ラストは村八分にされたアルジュン(アニル)の濡れ衣も晴れ、ショックの余り発作で倒れたダルマラージ(アニル)に代わって、アルジュン(アニル)が家督を継いで大旦那になるという、まさにパワフル・サーガ!!
無類の女好きの父親(サダーシヴ・アムラープルカル)を持ったために嫁探しで苦労する(何しろ縁談の相手を父親が掻っ攫ってしまう!)村のタークルを演ずるパレーシュ・ラーワルも二役で瞼の母に再会(!!)、大いに笑わせてくれる。
|