国境にかけるスクリーン
▶ 国境にかけるスクリーン/特別編6
パキスタン女性映画の挑戦~『Bol』への道(すぎたカズト)
『Bol』で感心するのは(一部つたないシーンがあるが)、これまでのパキスタン映画と異なり役者のグレードと撮影のクオリティがぐっと高まっている事だ。特に回想場面(むしろ、これが本筋)での色褪せたルック(画調)は主題を正しく表し、まるで中世の物語を見るよう。
▶ 国境にかけるスクリーン/特別編5
パキスタン女性映画の挑戦~『Bol』への道(すぎたカズト)
こうした流れを踏まえ、満を持して放たれたのがショーアイブ・マンスールの監督第2作『Bol(口述)』だ。
▶ 国境にかけるスクリーン/特別編4
パキスタン女性映画の挑戦~『Bol』への道(すぎたカズト)
そして、『Bol』の前哨となるのが、「神に誓って」の邦題でアジアフォーカス・福岡国際映画祭でも上映された『Khuda Kay Liye(神のために)』(2007)だ。先に挙げた二作と異なり、男性監督の作品であるせいか、より社会的な出来事にフォーカスし、9.11の煽りを受けた在外同胞の苦境を真っ向から描く。
▶ 国境にかけるスクリーン/特別編3
パキスタン女性映画の挑戦~『Bol』への道(すぎたカズト)
これに続く系譜が、やはりカラチ出身の女性監督メヘリーン・ジャッバルによる『Ramchand Pakistani(ラームチャンドはパキスタン人)』(2008)で、セパレーション後もパキスタン領に留まったヒンドゥー教徒にスポットを当てている。
▶ 国境にかけるスクリーン/特別編2
パキスタン女性映画の挑戦~『Bol』への道(すぎたカズト)
それなりに成長してきたパキスタン映画の中でゼロ年代以降、海外でも注目を集めた作品と言えば、まずスイス・ロカルノ国際映画祭優秀賞を受賞した『Khamosh Pani(沈黙の水)』(2004)だろう。
▶ 国境にかけるスクリーン/特別編1
パキスタン女性映画の挑戦~『Bol』への道(すぎたカズト)
パキスタン映画はNo.2か? インドの代表的映画界であるボリウッド(ムンバイを中心とするヒンディー語映画界)ファンとしてパキスタン映画というと、『Tere Name 2(君の名は2)』といった安手のパロディー映画の印象が強かった。
▶ 国境にかけるスクリーン vol.13
ボリウッド映画の中で描かれているパキスタンおよびイスラーム描写を毎回綴った日パ協会会報「パーキスターン」に連載していたコラムを再録。いよいよ今回で終了の第13回は印パ分離の問題的を描いたパキスタン映画「Ramchand Pakistani」篇。
▶ 国境にかけるスクリーン vol.12
ボリウッド映画の中で描かれているパキスタンおよびイスラーム描写を毎回綴った日パ協会会報「パーキスターン」に連載していたコラムを再録。第12回は印パ分離独立をテーマにした社会派作品「Train to Pakistan」篇。
▶ 国境にかけるスクリーン vol.11
ボリウッド映画の中で描かれているパキスタンおよびイスラーム描写を毎回綴った日パ協会会報「パーキスターン」に連載していたコラムを再録。第11回はサニー・デーオール主演のメガヒット「Gadar(暴動)」篇。
▶ 国境にかけるスクリーン vol.10
ボリウッド映画の中で描かれているパキスタンおよびイスラーム描写を毎回綴った日パ協会会報「パーキスターン」に連載していたコラムを再録。第10回はイルファーン・カーン出演の米「マイティ・ハート」篇。